入院3日目。
知美、
「どう…、巽、食事…???」
巽、
「あ~~。もぅ…、食べるよ、腹減った~~。」
「先生からも許可…出てる。本人…飲み込めるなら、食事も大丈夫でしょうって…。」
そして、クスリと笑いながら…、
「まっ、レストランのメニューよりは…、残念ながら…って…。」
巽、
「かかかか。どうせなら、俺…作ろうか…。」
「期待…しっちゃおうかな~~。」
トレイに食事を持ちながらドアを開いて麗奈。
「はい。お昼から食事OKって事でね~~。遊馬君。」
知美、
「あは。沢木さん、ありがとうございます。」
「午後から、シャワーもOKって、許可…出てるよ~~。」
巽、
「本当っすか。あざ~~す。」
その声に知美、
「こら、巽~~、な~~に、その言葉~~。」
巽、
「くっ、いけね。」
「…でも、良かったよね~~。元気になれて…。」
麗奈。
巽、丁寧にお辞儀をして。
知美、オーバーテーブルを巽の前に。
「それにしても、遊馬君、女性にモテモテじゃな~~い。」
メニューを一口食べて巽、
「ふん…???」
「逢坂さんたち、綺麗だよね~~。」
そんな声に巽、
「あ…は…。いや…。うん。これ、旨い。」
「そぅ…???はは、良かった~~。結構…調理…、考えられているんだけどね~~。」
「いや…。結構…いいっすよ。うん。胃に嬉しいっすよ。素直に、ありがとうございます。」
「うん。厨房に…言っとく~~。」
巽、
「あの…、看護婦さん。」
「ふ~~ん…???」
「木葉…橙って…、看護婦さんと…???」
その声に知美、
「……。」
麗奈、
「うん。私の従妹なの…。歳の離れた…。」
巽、
「……。」
「今じゃ、あの子、あんなだけど、大学前までは…、とに~~かく…、地味な子でね~~。友達なんて、全然いなかった。…でも大学入って、それからか…。あの子…変わった~~。何が…あぁしたのか…???」
そして、
「あっ、ごめんなさい。私はこれで…後ほど、また、来ますから…。」
知美、
「ありがとうございます。」
ゆっくりと美味しそうに食事をする巽。
知美、
「かあさん、ちょっと出てくるね。ご飯食べてるとこ、あんまりジロジロ見てても…。」
巽、
「ふ~~ん…???…何今更…。何年も…一緒に住んでもいないのに…。」
「…ん…???ん~~ふふふ。」
そしてドアを開ける知美に、
「かあさん。」
「ん…???」
「ありがとね。」
知美、
「な~によ、今更…。はは。」
そしてドアを閉めて、廊下を歩き出す知美。
腕組みをしながら、右手人差し指を左二の腕でトントンと…。
そして、翌日からはいよいよ巽、リハビリへと…。
日曜日の昼下がりに、巽の病室に訪れた翠と薫郎、そして絃と橙。
薫郎、
「びっくりしたよ、脳梗塞なんて…。」
巽、
「すんません、ご心配お掛けしました。」
薫郎にお辞儀をして。
そして薫郎と翠に挟まれながらの女性を見て巽、
「はじめ…まして…???」
絃、少し緊張気味に、
「はは…一度だけ…。ほんの数秒…。」
巽、
「はは…、あのときは…どうも…。」
翠、薫郎、
「ん~~~???」
絃、巽の顔に、翠や薫郎が気づかないように顰めた顔をして、首を小刻みに右左に。
巽、目をパチクリと…。
橙、
「リハビリ…始めたんだ…???」

※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※
《PR》
庄司紗千 花笠音頭
※ご本人の承認の下、紹介させて戴いております。