そして6人が病院のエントランスのドアを開けて外へ。
万美、
「あっ。」
翠も尋音も、そして橙に飛香、立て続けに、
「あっ。」
そして翠、
「ぷっ。同じじゃん。」
6人の目の前に現れた男性。
「かかかか。また、同じかぃ。」
薫郎である。
「いや…、ほら、昨日、遊馬君、意識戻ったって聞いたから…。俺も…仕事帰りに…。」
万美、尋音、
「さっすが~~。」
飛香、
「や~~る~~。」
橙、
「ユッキ先輩、サンキュ~です。」
薫郎、
「おぅ。…で…???」
翠、
「本人に…会ってみる…???…私たち…、会って、もう…帰るとこ…。」
その翠の声に薫郎、
「あ~~いや…。みんなが…会って…、それから…俺が…行っても…。なんか…。」
尋音、
「ぷっ。うん。ベッドの中、元気な顔…してた。…多分…、体は…、麻痺だね…。動かしてなかったから…。」
「ふん。そっか。…んじゃ…、また…日…改めて…。うん。」
柴乃、
「じゃ~~。私は…ここで…。」
翠、
「あ~~。ありがとうござました。」
万美、尋音、飛香、柴乃にお辞儀をして、
「ありがとうございました。」
薫郎、
「…ルッポラの人…。」
翠、
「うん。お見舞い…来てくれてた。」
「そっ。」
橙、
「柴乃さん、ありがと。」
「また、お店…おいで~~。」
手を振りながら柴乃。
「それにしても…。遊馬君のお母さん、初めて見た。」
万美。
「うんうん。」
尋音。
「綺麗な人~~~。ね~~~。」
そんな尋音ににっこりとしながら橙。
尋音、
「あはっ、ゆず…。」
橙、
「何だか、優しそうなお母さん。」
そこまで言って、少しニタニタする橙。
「何々……???ゆず~~。」
尋音。
そんなふたりを見て翠、唇を絞って、目をパチクリと…。
橙、
「何だか、好きになれそうな、お母さん。」
尋音、
「え~~~???」
万美、
「ほぅ~~。かかか。良かったじゃ~~ん。」
そんな橙と尋音、そして万美を見ながらの翠、微笑みながらも、少し困った表情で…。
先ほどの巽の母親の話が…頭の中で…。
「さて。帰ろ。」
歩きながら薫郎、
「ゆず~~。」
薫郎の後ろで橙、
「ん~~???はい。」
「来週早々、また仙台に行くことになった。あらためて、ご挨拶に…だ。」
いきなりビクンとして橙、
「あ…、はい。分かりました。ありがとうございます。」
一瞬、頬を赤らませる橙。
薫郎、
「今度は、緊張する事は…、ないだろ。かかかか。」
翠、そんな薫郎に、
「ん~~???緊張…???」
薫郎、
「あっ、いや…。なんでもない、こっちの話。」
そして、思わず、
「くっ。」
後ろで橙、仙台に行ってた時の事を飛香に、
「山根マネージャー、ものすんごい、かっこ良かったの。だって…。」
橙の話を聞きながら飛香も、
「うんうん。そうそう。……。」
開店の準備をしながら絃、
「今日は、みどさんたち、病院、お見舞いか~~。」
雅樂、
「あ~~。みんなで行ってんじゃねえかぁ~~。」
「私、その…遊馬さんって人、知ってる。」
「へっ…???店…来た時、あんのか…???」
そんな雅樂の声に、
「うん。…って…いうか~~。単に…立ち寄ったって感じ…。」
仕込みも終えて、手を洗いながら雅樂、
「へっ…???立ち寄っただけ…???なんでぃ、そりゃ…???そんな…人…???ん~~???」
