数分後、翠、
「じゃ、遊馬君、また来る。」
巽、
「ありがと。うん。」
そしてひとりひとり、病室から…。
廊下に出て、知美、
「ありがとうございました。」
柴乃、
「いいえ…。また伺います。」
翠、
「おかあさん、しっかりね。」
知美、丁寧にお辞儀をして。
そして6人が廊下を…。
知美、
「あの…。逢坂さん。」
翠、振り返り、
「はい…???」
知美、翠を手招き。
翠、頭を傾げながら、
「はい…。」
万美たちに振り返り、
「先…行ってて。」
そして知美、病室のすぐそばで翠に、
「逢坂さん…ちょっと…いいかしら…???」
翠、
「あっ、はい…。何か…???」
廊下を歩きながら柴乃、
「とにかく良かった~~、巽…意識戻って。ゆず~~。」
橙の顔を見てにっこりと。
橙、
「うん。」
万美、
「ゆず、心配しちゃってたもんね~~。」
尋音、
「会社じゃ、いきなり、気を失ってたから…。」
飛香、
「うそっ。」
柴乃、
「ほんと~~???」
尋音、
「みんなで抱えて、ラウンジまで運び込んだくらい。」
柴乃、
「う~~っわ。」
飛香、
「そんなだったんだ~~。」
橙、
「えへへへへ。お恥ずかしながら…。」
病院の総合案内まで…。
万美、
「あ~~れ…、みど…遅いな~~。ちょっと、待ってようか…。」
尋音、
「うん。」
そして、顔をエレベーターの方に、
「あっ、来た来た。」
「待たせてごめん。」
翠、
「さ、帰ろ。」
万美、
「なんだったの…巽君のおかあさん…???」
そんな万美に翠、
「ふん…???んんん…。」
そして、
「ぷっ。実は~~。電話番号…教えてくれって…???」
万美、尋音、
「はい…???みどの…電話番号…???」
万美、
「…なんで…また…???」
そんな万美に翠、両手をひらひらとさせて、
「いや…。そんな…???それ…私に訊く~~…???」
万美、
「まっ、いっか~~。」
病室に戻って知美。巽に、
「みなさん…帰った。」
巽、
「うん。」
「みなさん…良い方たちね~~。」
「あぁ。」
「職場の人たちでも…、ないのに…。」
そんな母親の声に巽、
「えっ…???あぁ…。いや…。」
「今度は…あの時みたいな…、事…、ならなきゃ…いいけど…。」
「あの時の事…???」
そして、かつて付き合っていた女性の事を思い出して巽、
「あ~~。あれ…か…。」
そして笑いながら、
「…な訳…ないよ。絶対に…。」
「ふ~~ん。…と言う事は…???」
「えっ…???」
「ふん…???ふん。まっ、いいんじゃない。」
そんな母親に巽、
「なんだよ、なんか…言いたい…???」
「いいえ…、別に~~。ちょっとかあさん、ジュース、飲んでくるわ。」
「あぁ…。」
母親が病室から外に。
巽、
「ふ~~。」
そして、両腕を布団の上に、
「みど、来てくれたなぁ~~。それに、みんな…。」
冷蔵庫の上に置かれた籠に盛られた果物を見ながら…。
廊下の自販機から缶ジュースを出す知美。
「おぅ、かあさん。」
達樹。
「あら、おかえり。今、巽のお知合い、綺麗処、帰ったとこ。」
「綺麗…処…???」

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庄司紗千 つつじヶ丘の坂道で…。
※ご本人の承認の下、紹介させて頂いております。