翠の右腕の方から振り返って橙、
「麗奈姉ぇ。」
そして麗奈、
「あら、ゆず~~。へっ…???」
万美、尋音、そして翠も、
「へっ…???」
万美、尋音、
「あっ。へっ…???…じゃ、ゆずの従姉の看護婦さんって…???」
翠、
「ゆずの…。あは。看護婦さん、沢木さんだったんですか~~。」
麗奈、
「へっ…???…あっ、いや…。ゆず…???…えっ…???…こちらの方と…???」
橙、
「うん。会社の人たち。」
巽も知美も、柴乃も…、
「…… ???」
麗奈、
「へぇ~~。いや~~。凄い偶然。逢坂…さん…。」
そして、
「へっ…???…じゃ…、遊馬…さん…???」
翠、
「いえいえ。遊馬君は…、会社の人じゃないんですけど…。」
麗奈、
「あ~~~。あっ。…えっ…???へっ…???」
そして、
「あっ。ごめんなさい。少し…良いですか…???いろいろと…調べる事が…。」
翠、
「あ~~。はい。あっ、ごめんなさい、私たちの方が…。ゆず。」
橙、
「あっ。ごめんなさい。お願いします。」
麗奈、巽のバイタルからいろいろと調べ始める。
「でも…今回は、逢坂さんがいてくれて、助かりました。」
そして、
「そして、師長もいましたから…。」
翠、
「師長…さん…???あぁ…もう一人の看護婦さん。…確か…、奥村さん。」
「えぇ…。奥村師長がすぐに、脳梗塞って…。…だから、すぐにこの病院に…。」
そこで初めて知美、
「ほんとうに…ありがとうございました。御蔭で…。」
「遊馬さん…、本当に良かったですよね~~。…でも、これから…リハビリ…なりますけど…。」
知美、
「えぇ~~。もしこれが、あまりにも時間が掛かってしまっていたら…。なんて思うと…。」
麗奈、数分掛けて、全てチェックした上で、
「まさか、ここでゆずに会うとは…。」
橙、
「うん。私も…。」
そして麗奈、
「ふふ。ゆず、良い人たちに、恵まれてそう~~。」
「うん。ありがと。毎日、楽し。」
麗奈、
「では…遊馬さん。」
知美にお辞儀をして。そして、
「逢坂さん、ゆず、お願いします。」
翠、
「ありがとうございます。はい、分かりました。」
麗奈、最後に巽に、
「遊馬君。頑張って。順調ですよ。」
巽、顔だけ少し動かして、
「ありがとうございます。また、お願いします。」
「では…、ごゆっくりと…。」
そう言い残して病室を後にする麗奈。
「へぇ~~、ゆずちゃんの…何…、従姉…???」
飛香。
橙、
「はい。少し…歳…離れてますけど…。まだ…看護婦…なって…、1年…かな…???」
「あの人と、もうひとりの看護婦さんから…。私も…救われた。」
翠。
巽もそんな翠の顔に向いて…。
「まさか…、ホームで倒れるなんて…。……何をどうすればいいのか…。なんにも…できなかったもん。そこに…。」
万美、
「看護婦さんたち…。」
「…うん。」
巽、今度は万美の顔に向いて。
「でも、雅樂じぃも…言ってたじゃない。傍にいるだけでも、いいんだって。」
万美。
その声に一同、静まり返り…。
知美の声、
「その通りですよ。傍にいてくれただけでも、どんなに救いになるか…。」
少し鼻声まじりに…。
巽、
「かあさん。」
橙、また枕元まで腰を低くして。
そんな女性を黙って見ている知美。
巽、
「みんな…ありがとう。」
一同、顔を横に振りながら…。
「早く…元気になろ。」
尋音。
他の面々、
「うんうん。そうだよ。」

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庄司紗千 「雫音〜shizukune〜」
※ご本人の承認の下、紹介させて戴いております。