射場の憲央に集中している部員全員。
憲央の二射目、その瞬間、
「ヤ―――――――ッ!!!」
続いて、「中り」である。
彩萌、
「うんうん。大丈夫、大丈夫。」
そして、「中」の他校射手。同じく「中り」緊張が張り詰める。
「落ち」の射手が、二射目で、「外れ」
部員たち、
「……。」
両手を組んで見ながら、
「三射目。三射目。」
久樹、
「大丈夫だ。イケる。」
憲央の三射目、「中り」
「ヤ――――――――ッ!!!」
「心臓強ぇぇぇぇぇ。」
信一。
「なんだか…涙出てきた。」
茉優。
紗枝、
「茉優~~。」
彩萌、
「かかか。」
「…ってか、彩萌、あんたまで…。」
史江。
小さな声で可羊子、
「行ける、行ける。行け、行け。」
レミ、
「カヨッチ、真剣~~~。わお。ふふ。」
そしてここにきて、中の射手、三射目、「外れ」
久樹、思わず小さくガッツポーズ。
女子部員、音の出ない拍手、
「やた。」
落ちの射手の三射目、「中り」
部員たち、小さなどよめき、
「お~~~。」
「最後だよ、憲~~。」
彩萌。目を閉じて、祈るように…。
史江、
「憲~~。」
憲央、四射目、「中り」
会の状態で、思わず右手で握り拳に。
見ている部員たち。静かにお互いに抱き合いながら。
憲央、小さく、
「ッシャ。」
栞奈、にっこりと、
「ふふ。やった。やった、やった。うん。」
少し目を潤ませて。
憲央、「束中(そくちゅう)」である。
栞奈、
「ヨシ。うん。いいぞぉ~~。」
そして、
「ヨシ、次、女子、彩萌~~。準備してよ~~。」
彩萌たちのいる場所に顔を向けて。
彩萌、
「ヨシ。」
そして、
「みんな。行ってくる。」
部員たち、それぞれ、
「先輩。ガッツよ。」
彩萌、
「うん。声。お願い。」
「了解です。」
史江、
「彩萌。」
握手の代わりに右手と右手でタッチ。
紗枝、茉優、
「頼んだよ。彩萌~~。」
男子個人予選を終えて憲央。
「さっすが、効くね~~。この緊張感、半端ねぇや。」
戻ってきた憲央。
「だよね~~。でも…憲、さすがじゃん。」
久樹。
「な~に言ってんだよ~~。おまえにゃ敵わねぇよ。」
黙ったまんまの信一。いきなり憲央に抱きついて、
「やった、やった。うんうん。憲~~。」
いきなり椅子から立ち上がり、
「ごめん、トイレに行ってくる。」
可羊子。
レミ、
「あん。うん。」
可羊子、右の頬に手を当てて…。
そんな可羊子を見て憲央、
「カヨッチ…どした~~???」
その声が可羊子に届いたか、そのまま階段を…。
憲央、階段を上がって行く可羊子の後姿を見て。そして顔を前に戻して、
「どうした…???」
頭を傾げて…。その瞬間、
「あれ…???今…俺…、なんて言った…???」
「カヨッチ…、どした~~って…。」
すぐ隣で久樹。
「えっ…???…あっ、いや…。久~~~。」
「あの…彼女、何…???カヨッチって…名前…???」
その瞬間、憲央、
「あ~~~。久~~。あのな~~。」
いきなり久樹の左肩をパンパンと、
「いや~~。おまえに会えて嬉しいよ。うん。はは。」
久樹、
「は~~ぁ~~???」

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※ご本人の承認の下、紹介させて頂いております。