開会式を終えて、いよいよ男子個人予選。
それぞれの射手の立射が行われている。
レミ、
「凄~~い。迫力ある~~。みんな、ビシバシ、決めちゃってるよ~~。」
史江、
「あったりまえじゃん。インターハイだよ、インターハイ。そりゃ、レベル、違うでしょ。」
紗枝、
「やっぱり、緊張感、あるよね~~。」
そんな紗枝の隣で茉優、
「憲…。」
「へっ…???茉優、今、何か言った…???」
茉優の隣で彩萌。
茉優、いきなりドキンとさせて、
「へっ…???あっ。いや…。何でも…。」
彩萌を見て、作り笑いで左手をひらひらと。
レミの右隣で真剣に競技を見ている可羊子。
「ん~~~。ふふ。カヨッチ~~。目が…真剣。」
史江。
レミも、自分の隣の可羊子を見ながら、
「うん。ふふふふ。」
そんなレミと史江の声が聞こえない感じの可羊子。
そんな可羊子を左の全員が注目する。
けれども、まだ真剣で気付かない可羊子。
レミ、右のお尻で可羊子の左のお尻をくぃ。
可羊子、
「へっ…???」
5人、可羊子に注目。
紗枝、
「カヨッチ~~。もん~の凄い、ド真剣。」
彩萌も史江も、
「うんうん。」
可羊子、いきなり両手をひらひらさせて、
「あ、ああああ。いえいえ。なになに…、全然…。はははははは。」
レミ、
「ぷっ。」
「でも、凄い。あの…大前の人なんて。物凄いよ。」
可羊子。
「あ~~。あの人ね~~。一昨年の優勝校の男子だよ。鳥取の倉保西(くらやすにし)」
彩萌。
「鳥取の倉保西(くらやすにし)。優勝候補だからね~~。」
紗枝。
可羊子、
「ふ~~ん。道理で。」
そして、声を小さくして、
「憲央先輩…、大丈夫かな~~。」
レミ、
「へっ…???カヨッチ。今…何か…言った…???」
「へっ…???」
可羊子、
「いや…。いやいやいや。別に…???」
と、言いながらも可羊子、自分で、
「えっ…???今…私…、何て言った…???」
いきなり、ドキンと。目をパチクリさせて、隣のレミを。
「へっ…???」
レミ、にっこりと。
「けけけけけ。…聞いちゃった~~~。憲…。」
いきなりレミの口を左手で塞ぐ可羊子。
「だめだめだめだめだめだめ。」
その後ろで彩萌と史江、
「なにしてんの…???…ほら。次、ウチの男子。」
「来たよ~~。頼むよ~~。憲~~。」
第二射場である。大前の憲央。
久樹、
「憲、だんだん貫禄出て来たよね~~。見ていて分かるよ。うん。」
「さすがは久~。見るだけで分かるよね~~。」
彩萌。
可羊子、
「この人…一体…???」
信一、
「憲、いいぞぉぉぉぉぉ。」
憲央の一射。
途端に、
「ヤ――――――ッ!!!」
部員たちの声である。
掲示版には、「中りのマル」
監督の栞奈も、
「ヨシ。」
憲央の後ろの「中」「落ち」も同じく「中りのマル」
「緊張する~~。」
射場を見ながら信一。

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