「田所先生…、一言だけ、お願いします。」
栞奈。
要次、
「あ…。いや…。」
照れながら、
「…じゃあ。…みんな…。3日間、よ~く頑張った。うん。剣道部の顧問からひとつだけ。インターハイ向けて。とにかく、自分を信じて、力を出してくれ。剣道と弓道の共通点と言うのに、集中力がある。この集中力のある人間は…。」
そこで要次、言葉を止める。
全員、
「…ん…???」
要次、腕組みをして、部員全員を見回して。
「大きく、なれる、人間だと言う事だ。君たちには、その素質がある。みんな、それを大事にしてくれ。」
そして、
「いっぱい食えよ~~。エネルギー補給だ~~。かかかかか。」
栞奈に、
「こんな感じで…。」
栞奈、
「ありがとうございます。湯上先生…。」
甫、
「いえいえ…私…、とにかく、食べましょう。さっきから、食べたくって、食べたくって。」
笑いながら…。
栞奈、
「はい。」
そして、
「彩萌~~。」
彩萌、ドキンとして、
「はい…???」
「乾杯の発声。あなた…部長でしょ。」
彩萌、
「うそ――――――――っ!!!」
全員、
「かかかかかか。」
「い…いや…、聞いて…ないし…。」
おろおろする彩萌。
「ほらほら、部長。」
向かいの憲央、彩萌のグラスにジュースを注いで。
隣の席で可羊子、
「イェ~~イ。」
「カヨッチ。」
彩萌。
「参ったなぁ~。」
そして照れながら椅子から立ち上がり。
「ほらほら、先生たち、最後ばかりはビール、飲みたいじゃない~~。」
栞奈。
彩萌、
「…って…。んんんん。まっ、いっか。じ…じゃ、みんな~。インターハイ目指して、頑張ろう~~。かんぱ~~い。」
「かんぱ――――――――い!!!!」
加代子、
「わぁ。凄い声。かかかかか。」
甫、要次、
「ひぇ~~~。旨い!!!!うん。」
口の周りに泡を…。
栞奈、
「ふふ。合宿最後。校長からの差し入れですから、どうぞ。」
甫と要次にそれぞれグラスに注いで。
「えっ…???そうだったんですか~~。」
甫。
「もぅ~完璧に、3日間は、諦めてましたけど…。」
要次、
「ただし、ほどほどに…。…って、言うか、これくらいじゃ、湯上先生…。まだまだ…でしょうけど…。」
栞奈、
「えぇ~~。そうなんだすか~湯上先生~~。うわっ。これ…美味しい。ん~~。」
甫、
「なになに、私よりさすが、田所先生ですよ。何てったって、ジャパンですから…。」
「あっ。そうですよね~田所先生…。」
要次、肉を食べながら、右手を振り、
「いやいや…。」
「かかかか。まさか、今日、バーベキュー、食べられるって思わなかった。おいっしい~~うんうん。」
可羊子。
「最高だよね~~うん。」
レミ。
「可羊子ちゃん。良い食べっぷりだね~~。はは。」
加代子。
可羊子、
「はい。ありがとうございま~す。」
隣の席でにっこりと、憲央。
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庄司紗千 つつじヶ丘の坂道で…。
※ご本人の承認の下、紹介させて頂いております。
