廊下を歩く音。そして賑やかな女子の声。
「ん~~。女子、お風呂から戻って来たか…。」
憲央。
「えっ…???うそ…。今…???戻って来たのか…???あれ~~。史江たちが、おっ風呂っだよ~~って…。俺見たの、あれ…、1時間前だぞ。…どんだけ入ってんだよ。」
信一。
憲央、
「かかかか。そんなもんだよ。だから家じゃあ、俺が一番先に入る。…で、父さんで、姉さんたち。」
「ふ~~ん。ウチは3人家族だから。」
「だから姉さんたちなんて、俺が寝ている時に風呂入ってるんじゃないかな。…特に一番上の姉貴なんて、いつ風呂に入ってるのかさっぱり分かんねぇ。」
「ふ~~ん。」
そして信一、思い出したように。
「あっ。憲。明日。合宿最終日。夜はバーべキューだとよ~~~。そして、花火するんだと~~。」
「マジで!!!」
驚いたように憲央。
「肉は先生たちからの差入れだって~~。」
「すげ~~じゃん。やった~~~。肉が食える~~~。」
目を閉じて、ガッツポーズの憲央。
「…ってか…。そのガッツポーズ…、大袈裟じゃねぇ…???」
「それがさぁ…。ウチ…。オーガニックだろ…。しかも、姉貴たちがいて…。普段、あんまり、肉料理、食わせてもらえない訳よ。」
何故か説得力ありそうな顔をして憲央。
「おし。おし、おし。」
信一、
「ふ~~ん。そういう…もん…かぁ…。」
「しっかし…。さすがに若い。旨そうに食べますね~~。」
夕食時間、食堂で甫。
「かかか。食べ盛り。うん。良い事だ。」
要次。
「しかも、9割が女子と来ているから、賑やかこの上なし。なんだか、定岡と松森、小さくなってないかぁ~。まっ、飛び抜けて、定岡…身長あるから目立つけど…。」
時々笑い声が食堂内で起きる。
「それは良いけど…。茉優…。どうしたの…???まだ…ちょっと…、体調…???」
史江。
話に盛り上がりのない茉優。そんな史江の声に、一切茉優の顔を見ない憲央。
茉優、史江に、
「んんん…。そんな事ないよ。」
「なんか…元気ないけど…。」
彩萌。
信一、グィっと体を前に、紗枝の隣に座っている茉優の顔を、
「ん~~???」
「あんたはいいの。」
信一の隣で、箸を持った手を逆さにして信一の頭をコツンと…。
信一、
「あた。」
彩萌、
「くく。信一、お姉さんに頭、コッツンされているみたい…。」
信一、彩萌に、
「うるせぃ。」
夕食後、外に出て散歩の紗枝と茉優。
居間では、各々自由にジュースを飲んだり、お喋りしたりの彩萌、史江、可羊子、レミ、
その他の部員たち。
アスファルトの上を歩きながら紗枝、
「はぁ~~~???茉優に付き合っている人がいるって…。憲が…???」
茉優、
「うん。いきなり言われた。…そんな風に、見てたのかな~憲、私の事…。」

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庄司紗千 つつじヶ丘の坂道で…。
※ご本人の承認の下、紹介させて頂いております。