イントロからテーマに。
黙って可南子の演奏を見ていた和樹と航、笑顔で…。
その時、椅子から立ち上がる美和。
そんな美和を見て和樹と航、にっこりと頷く。
そして奥のドラムの前に立って、マイクを持って歌いだす。
その声を聞いて可南子、こちらもニッコリと。
美和、可南子の顔に向いてニッコリと。
必然的にエレキギターとドラムが重なる。
丁度2コーラスに入った頃に、部屋の中に入ってきた左近。
目を真ん丸にして、大きく口を開けて、声は出さずに、「わ~~お。」
そしてにっこりと。音の出ない拍手を女性2人に。
「続けて、続けて。」のゼスチャー。
4分後、演奏終了。
左近、椅子から立ち上がり、拍手をして、
「ブラボ――――ッ。」
美和、左近にお辞儀をして、
「こんにちは~~。」
「さすがに美和さん、良い声してますね~~。」
左近。
美和、
「ありがとうございます。」
「そして、矢島さん…。いや…、可南子ちゃんと言った方がいいかも…。な…。かかかか。」
可南子、そんな左近に、
「はい。お願いします。」
笑顔で…。
「それにしても、いきなり部屋に入ってきたら、港の見える丘からが…聞こえてきた。はははは。いいね~~。」
「まさか、いきなり、弾いちゃうから、こっちも一瞬、びっくりしたんだけど…。さすが、可南子ちゃん、しっかり演奏…、OKだね。」
和樹。
「先輩、さすがに凄いよ。ついこの前、ここに来た時に左近さんから全曲のファイル、もらって行ったはずなのに…。もぅ…。」
航。
「才能、あるのね~~。矢島さん。」
美和。
「いえいえ…。そんな、そんな…。」
顔の前で右手を振る可南子。
そして、
「あっ。すみません。ひとつ…いいですか…???」
左近、和樹、美和、航、
「うん…???」
可南子、航の顔を見て、
「海野君…。」
航、いきなりビクンと…。
「ごめんね…。あの…。その…先輩って…。その…。なんだか…。」
ほんのり赤くなって可南子。
「あ~~。あ~~。あ~~。」
和樹、左近。
航、
「えっ…???」
「だ~~よね~~。航~~。」
左近。
「まっ。確かに。うん。航~。2つ…年下だっつぅても…。ここは、学校じゃねぇからな~~。つぅ~か…。学校で、ふたり…、顔合わせるときって…???」
和樹。
航、
「あっ。あ~~。」
可南子、
「…???まず…ない…かな…???…1年と3年…。建物も…違う…から…???」
「だ~~ったら…、いいんじゃねぇの~~。名前で呼び合っても…。」
和樹。
「美和…ちゃんも…、航の事は…、海野君…つぅし。」
何故か赤くなる航。
左近、
「な~に、赤くなってんだよ。航~~。」
美和、
「ふふ。か~っわいい。」
その時、ほんのり可南子も赤く…。
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庄司紗千 つつじヶ丘の坂道で…。
※ご本人の承認の下、紹介させて頂いております。
