自然に涙が出ていた。けれども、次第に治まり、2階に上がり、
部屋の戸を開ける茉優。
紗枝、栞奈、彩萌。
「茉優。」
彩萌、
「どこ行ってたの…???」
茉優、
「…ん…???うん。ちょっと…散歩、へへへへ。」
自分のバッグからタオルを出して、
「やっぱり…外…、暑いねぇ~~。」
そう言いながら、汗を拭きとるようにタオルで顔を…。
そんな茉優を見て紗枝、
「……。」
いきなり部屋の戸がバン。
「史っ!!!」
彩萌、紗枝。
史江、口を両手で押さえながらニコニコと…。
「ニッシッシッシ……。」
紗枝、
「な~~によ~。その笑い~~。」
「ニッシッシッシ~~。聞い~~ちゃった、聞いちゃった~~。」
そう言いながら、栞奈の方に、史江。
彩萌、頭の中で、
「…マジ!!!やばっ!!!先生っ!!!」
栞奈、困った笑いをしながら、
「どうしたの~~。和久ちゃ~~ん…???」
籐の椅子に座っている栞奈のすぐ傍まで来て。
「先生。ありがとうございます。ゴチになります。」
栞奈に丁寧に頭を下げて。
彩萌、紗枝、
「え。えぇぇぇ…???」
ふたり共に頭を傾げながら…。
タオルを口に茉優、史江を見ながら…、
「…???」
「何…???どういう事…???ありがとうございます。ゴチになります…って…???」
彩萌と紗枝、史江と栞奈、両方を見合わせながら…。
栞奈、
「ふん…???」
ニッコリと、そして唇を絞りながら。
「なんと。明日の夕食は…。バーべキュー。その後は、花火~~~~。イェ~~イ。」
両手を天井に向けて史江。
「う~~~っそ!!!」
彩萌と紗枝、お互い見合わせて、いきなり、
「やった―――――――っ!!!」
ハイタッチ。
「お肉と花火は先生たちが出してくれるんだって~~。キャッハハハ。」
そう言いながら、栞奈を後ろから抱きしめる史江。
「ふ~~ん。さては、湯上先生ね~~。…んもぅ~~。口が軽いんだから~~。」
「うん。そうそう。食堂で、カヨッチたち1年と2年の泉季たちが湯上先生と話してた。いきなり、キャ―――――――ッって。何事かと思えば、ウッシッシ~~。」
「和久ちゃん…???」
いきなり栞奈。
史江、
「はい…???」
キョトンとして。
「カヨッチって…、もしかして、可羊子ちゃんの事…???」
史江、彩萌、紗枝、茉優を見ながら、
「はい。そう…です…けど…???」
その声に頷く彩萌、紗枝。
茉優は黙ったままで、
「……。」
「そっか~~。カヨッチか~~。」
栞奈。
史江、
「先生…???」
「うん…???ふふ…。ニックネームで呼ぶって事は…。彩萌、紗枝。和久ちゃん、茉優。可愛がってあげて。しっかりと…面倒。お願いね。」
そんな栞奈に4人、笑顔で、
「はい。」

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庄司紗千 海をこえて
※ご本人の承認の下、紹介させて戴いております。