「やれやれ…。まだ…諦められないってか…。」
彩萌に後ろ姿になって、傍にある雑誌のページを捲って憲央。
「仕方ないよ。」
こちらも手元のコミックを見て、ぶすっとしながら彩萌。
「まっ。いいけど。けどさ~。俺たちの父親みたいな存在だぞ。」
「……。」
「まっ。確かに、離婚してて、今は、独身だっつぅてもさ。歳考えろよ。…子供だって…、いるんだろ。俺たちと同じくらいの…。」
「歳は関係ない。好きなものは好き。」
そこまで言って、いきなり手で口を塞いで。
「大丈夫、誰もいない。ここ来るとき、見回してきた。」
辺りを見回して彩萌。
「それにしたって、無理難題だろ。つぅ~か、有り得ねぇだろ。30も違うんだぞ。」
「いいの。」
そんなぶっきらぼうの彩萌の声を背中で聞いて、
「お~~い。みんなにどう言うのさ。心配してんだぞ。」
そんな居間に、茉優、憲央と彩萌の姿を見つけて、
「あっ。」
「なんとかする…。」
聞こえてくる彩萌の声。
茉優、
「…なんとか…する…???」
「なんとか…するって…。どうやって…???」
今度は憲央の声。
茉優、頭の中で、
「何…???憲と彩萌…、どういう…???」
「3日あるんだぞ。」
雑誌を閉じて辺りを見回しながら、
「ふぅ。あっ…。茉優…。」
その声に彩萌、
「へっ…???」
いきなり顔を上げて居間の入り口を…。
誰もいない。
憲央、
「茉優。茉優。おぃ。」
追い掛ける憲央。
彩萌、
「茉優…。」
茉優の後ろで憲央、
「茉優。おま…。今の…???」
茉優、憲央に振り返って、
「憲…。彩萌と…。」
憲央、
「は…あ…???」
憲央の後ろで彩萌、
「茉優!!!」
茉優、
「ふたり…。」
憲央、頭を傾げて、キョトンと…。
彩萌も、
「は…あ…???何言って…???」
茉優、
「だって、ふたりで…。」
憲央、
「へっ…???」
その瞬間、彩萌、
「ぷっ。くくくく。」
茉優、
「へっ…???」
「もしかして…、茉優、あんた、私と憲…。」
憲央、
「えっ…???」
茉優、
「だって…。」
彩萌、
「かかかかか。はぁ~っはっはっはっ。」
そう笑って、いきなり憲央の左腕をパン。
憲央、
「痛っ!!!」
「茉優、私と憲…出来てるんじゃないかって。」
彩萌。
憲央、
「え゛~~~~。」
いきなり右手を懸命に振って、
「全然、全然、全くなし。なんでこんなオテンバ。」
「失礼ねぇ~。」
彩萌。
茉優、
「へっ…???」
憲央、頭を掻いて、
「ん~~。」
辺りを見回して、
「茉優。」
そのまま茉優を彩萌がいた場所まで。
茉優、
「ちょっ…。ちょっと憲…???」
彩萌も、腕組みをしながら。
憲央、彩萌の顔を見て、
「しゃあ~ねぇだろ。」
彩萌、
「…う…、うん。」
そんなふたりの顔を見ながら茉優、
「はぁ…???」
「実は…さ。……。」
そんな憲央の話しを聞いてすぐに茉優、
「え――――――――――っ!!!」

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※ご本人の承認の下、紹介させて頂いております。