午前の練習が終了。道場を出る生徒たち。
そんな中で要次、
「小塚~~。」
彩萌を手招きして。
彩萌、
「…はい。」
そんな彩萌を見て史江、紗枝、
「…???」
憲央、
「…。ん~~……。」
史江、
「先…行くよ~~。」
彩萌、
「あ…、うん。」
レミ、可羊子、
「彩萌…さん…。」
栞奈、
「彩萌~~。どうした~~???」
要次、
「なんだか…。いつもの小塚と…。」
少し、赤い顔をして彩萌、
「いえ…。いえいえ。大丈夫です。はい。」
栞奈、
「でも…。」
舌をチロリと出して彩萌、
「ちょ…ちょっと…、緊張…してる…かな…。はは。はははは。」
栞奈、
「あな…たが…、緊張…???」
彩萌、
「はは…、はい。」
無理な笑いに、チョコンと頭を傾げて…。
要次、
「お…まえが…、緊張…って…???」
笑いながら。
「まぁ…。おまえの事だから、うん。…大丈夫だとは…。」
「はい。すみません。お気づかい…。ありがとう…。ございます。」
最後は口パクで…。
「合宿は…3泊4日。頑張ってくれよ、部長。」
要次。
「はい。よろしくお願いします。」
何かしら涙目の彩萌。
栞奈、
「…ん…???」
その場を立ち去る彩萌。
要次、そんな彩萌の後姿を見ながら、
「ふ~~ん。」
そして腕を組んで。
「まっ。何とかなるでしょう。」
栞奈、
「あの…。田所先生…。今…彩萌…。涙…目。」
「へっ…???うそ…???全然…気付かな…。へっ…???」
「あの子…???」
彩萌、道場の入り口に向かいながら、ホロリと頬を濡らす涙を拭って、
「はぁ~~~。ヤバイ、ヤバイ。ふぅ~~。はは。」
部屋に戻った彩萌に史江、
「彩萌、どうした~~???着替えて食堂行くよ~~。」
紗枝、
「何…???先生から、何か言われた…???」
彩萌の顔を覗くように。
その瞬間、
「へっ…???何、彩萌、あんた、目、赤っ。」
その声に史江、
「へっ…???何々、どしたの???」
そんな紗枝と史江の声に彩萌、
「かかか。だ~~いじょぶだよ。さっきから目の中に、虫かなんかが入っちゃったみたいで、涙がね。」
「虫…???」
史江。
「…ん…。まぁ…。自然の中の…民宿だから…。…そういう事も…。」
「な~~んだ~~。もう~~。ビックリさせないでよ~~。なんか、彩萌、調子悪そう…って、話してたから~~。」
そんな紗枝の話しに彩萌、思わず、
「えっ…???」
私服に着替えながら…。
「うん。私は彩萌の前だったから、彩萌の様子、分かんないけど、紗枝や2年の子たちやカヨッチたちも、心配してたよ。」
史江。
「それに、朝から妙に黙り込んじゃってて…。」
「大丈夫、だ~いじょうぶ。さっ、行こ、お昼ご飯。」
史江、紗枝、そして茉優、
「うん。」
「旨っそう~~。憲、憲~~。」
テーブルの上の料理を見て信一。
「うんうん。いや~~。いいね~へへ。」
憲央。

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庄司紗千 海をこえて
※ご本人の承認の下、紹介させて戴いております。