「いやいやいや。矢島姉。やるじゃん。」
掲示板の前で堂々と腕組みして史江。
可南子を背中から抱き締めて愛寿美、
「きゃっははははは。可南子~~。4位だよ、4位。凄い凄い。」
期末考査の結果発表である。
掲示には10位までの生徒の名前…。
「3位の彩萌の次って言うんだから…凄いよね~~。」
史江の隣で紗枝。
「まっ、弓道部からは彩萌が3位に入っているだけでも、嬉しい限りだけどね~~。」
愛寿美から抱き締められながら順位を見て可南子、
「あっ。わぁ~~。ふふ。そっか~~。9位~~。」
愛寿美、
「…ん…???9位…???…あ~~。弓香ね~~。あの子も…結構~頭…良いよね~~。」
そして片やこちらも…。
「まじで―――――――っ!!!」
佐智子。
「すんごい。」
鈴鹿。
レミ、
「カヨッチ―――――――っ!!!きゃっはははははは。」
敦司、
「凄ぇ…。」
航、
「矢島…。頭…良いんだな…。3位って…。」
羨望の眼差しの生徒たち。
「…って、事は…、当然…、矢島の…、可南子さん…。」
鈴鹿、そんな航の声に、
「ん~~???海野く~~ん。」
以前の史江の言葉を思い出して…。
航、
「…ん…???えっ…???何だよ、小暮~???」
「…で…???でで…???カヨッチから聞いたけど…???」
「…ん…???ん~~。まっ、そっちは…、何とか…決まった。うん。」
「ニッシシシ。私らも行くからね~~リハ。」
佐智子。
「あ…。あ~~。はぁ…。」
「…っと…。その前に…。楽しみにしてんだ、私~~。」
レミ。
「うんうん。私も。」
鈴鹿に佐智子。
「もし…か…して…???」
航。
静まり返っているホール内。客席は凡そ8割は埋まっている。指揮者はいない。
ベースを抱えながら弓香が後ろの摩耶に合図。
ドラムのカウントから始まる楽曲、「ムーンライト・セレナーデ」
泉川学院高等学校器楽部の定期演奏会である。
舞台袖の方で一華、
「うん。いいよ、いいよ。行っちゃえ、行っちゃえ。」
客席で、可羊子、佐智子、鈴鹿にレミ、
「は~じまった~~。」
燐太郎、
「へぇ~~。」
可憐、
「いよいよだね~~。」
弓道部の面々、
「うんうん、いい感じ~~。」
航、敦司、
「おぅおぅ。」
栞奈、
「始まりましたね~~。」
その隣の西園寺、
「うん。さて…。」
そして、次に演奏されたのが、「メキシカン・フライヤー」
それと同時に器楽部の部員たちの体が演奏と共に次第に動き出す。
「なんか…。涙、出てきた。」
愛寿美。
「かかかか。アズ~~。」
園加。
そしてメキシカン・フライヤーが終わったかと思いきや、即座にドラムのソロ。
その途端に観客席からどよめき。
「お~~~。」
そしてそのドラムが一定のリズムを刻んだ瞬間に、器楽部、
一斉に体を揺らしながら両手を挙げての手拍子。
弓香、
「行くよ~~。」
トランペットの部員はペットを回しながら。
トロンボーンが奏でる。そしてトランペット。
そしてサックス。「シング・シング・シング」である。
彩萌、史江、紗枝、茉優、
「凄~~い。」

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庄司紗千 海をこえて
※ご本人の承認の下、紹介させて戴いております。