客席も一緒になっての手拍子。それぞれのソロ。
西園寺、
「うんうん。凄い、凄い、客席、巻き込んでるよね~~。」
「まさか…。ここまで出来るんですね~。今の器楽部って…。しかも…、一華先生…、指揮もしてないのに。」
西園寺の隣で栞奈。
「今や、生徒たちが主体。そう言ってた、一華先生。生徒たちがやりたいように。教師は…それを見守ってあげるだけ。まぁ…、ある意味では…お手伝い…かしらね。」
栞奈、
「うんうん。」
「これが、正解よね。くくっ。」
いきなりクスリと笑う西園寺。
栞奈、
「…ん…???」
「栞奈~~。見てよ、生徒たちのあの体の動き~~。踊ってんじゃん。演奏しながら…。矢島さんなんて、さっきから立ちっぱなしだし。」
栞奈、
「うんうん。そうそう。はは…。」
最後の栞奈の言葉に、西園寺、
「…ん…???栞奈…???」
隣を見ると栞奈の目から涙…。
3曲を連続して演奏して、僅かのインターバル。
そしてステージの中央にスポットライト。
そして次第にステージ全体に照明。
ステージの中央に立ったのが一華。
観客席に向いて丁寧にお辞儀を…。
「わわ。一華先生、出てきた。」
園加。
愛寿美、
「うんうん。」
彩萌、史江、紗枝に茉優、
「綺麗~~。」
憲央に信一、
「それに、かっけぇ~~。」
そして一華、後ろに振り返り、そして両腕で軽くリズムを取りながら、
「ワン、ツッ。」
それに合わせてコンガ。そしてドラム。
そして今度は大胆に両手を大きく、ペットとトロンボーン。
「エル・クンバンチェロ」である。
「これって…凄い…。今まで、器楽の定期演奏会、そんなに興味なかったけど…。ねぇ、鈴鹿~レミ~。」
佐智子。
「うんうん。何だか、コンサートみたい。」
レミ。
「ライブ感、半端ないわ。」
鈴鹿。
航、
「先生…。」
「や~るね~~。お姉ぇたち。」
可羊子。
黙ってステージを観ている風な前席の方の可憐たちの頭を見て可羊子。
可織の頭が動き可憐の頭が頷いている。その可憐の左隣が龍平。
更にその隣が留美子、聰。あとは子供たち、頭の上だけが見える。
「ハハハハ。凄い、凄い。一華も踊ってるよ、あれ。」
西園寺。
栞奈、
「ほ~~んと。」
そして演奏が終了した途端に観客から拍手喝采。
客席から一人立ち盛大な拍手で、次から次へと。
仕舞いにはスタンディングオベーション。
一華がその客席に向かって丁寧にお辞儀を何度も。
そしてマイクを使って。声を弾ませ、大きな声で、
「ありがとうございます。はぁ、はぁ…。はぁ、はぁ。ふぅ~~。」
そしてニッコリと。
「え~~。う~~。はは、熱い。はははは。」
額の汗を拭いながら…。
その瞬間、観客席、大爆笑。
「ふぅ~~。今日は、泉川学院高等学校、定期演奏会。是非、楽しんで行って下さいませ~~。今回の主役は彼女たち~~。」
後ろを振り向いて拍手を。そして拍手を観客席にも促して。
その瞬間に小刻みのコンガ。そして弓香がステージ中央に。
そんな弓香の肩を抱いて袖に下がる一華。
踊り出す弓香。そして始まったイントロ。
観客席、
「お~~~。」
弓香のバイオリン。「情熱大陸」である。
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庄司紗千 花笠音頭
※ご本人の承認の下、紹介させて戴いております。
