「い~つでもおいで~~。」 | THMIS mama “お洒落の小部屋”

ドキドキ 「もぅ~~~。」
今度はさっきより強く、健之の左肩を叩く心。
「かかかか。」

そして、
「はぁ~~。私も涙出て来ちゃった~。」
と…。夕美子。

そして夕美子の方を見る心…。

夕美子、顔を下に、体を震わせて、そしていきなり顔を上げて、涙目になりながら、
「きゃっはははは。はぁ~~。何なのよ、今の…。あぁ~~。おっかしい。」

そんな夕美子の顔を見て和弘、
「ははは。新條さん…、はい。おしぼり…。」

「あっ。ごめんなさい。じゃ…、使わせてもらおぅっか…。はぁ~~。な~んか…、久し振りに、こんなに笑った~~。可笑し過ぎるよ、矢萩さん。」

和弘、
「凄いですよね、矢萩さん。まさか…、そんなキャラ…お持ちとは…。ほんとうに可笑しいです。」

「おいらも…負けちゃあ~らんねぇなぁ~~。」
歌舞伎の助六を変顔したように洋造。

「ダメダメ。もぅ~止めて。ひぇ~~。もぅ~!!!矢萩デスクッ!!!」
そしてまたまた健之の左肩をペンと叩く心。

健之、
「あた。かかかか。もぅ…これで何度目…???雪さん。」

「きゃきゃきゃきゃ。」
笑いが止まらない若。

「いや。君は笑いすぎだろ、若ちゃん。くくく。」
若の顔を見て健之。

両目の下をハンカチで押さえて若、
「…だって…。はぁ~~。」

そんな若を見てにっこりと健之。

「はぁ~~。何だか、何相談するのか、忘れちゃった。けへ。」

「ん~~???なんか…相談事…あったんだ…若ちゃん…???」
心。

そんな心の声に、
「ん~~。…でも、もう…良いです。な~んだか、気持ち、楽になっちゃった。ふふ…。」

洋造、
「ほぅ~~。」

「いつもの店だと、こんな事、まず…ないですから…。」
畏まりながら若。

「い~つでもおいで~~。そりゃ、仕事で大変で、辛い時なんて、いっぱいあると思うよ。先輩に叱られたりね~。」
ワインを飲みながら夕美子。
「ある意味、どっかに捌け口ないと、やってられないと思う、この業界。ううん。多分、他の仕事も同じだと思うけど…。私だってあるんだから…。」

そんな夕美子の話に若、
「えっ。新條デスクにも…。」

「そりゃ~あるわよ。人間だもの。でも、私には與門がいる。そして亜季もいれば、真奈香もいる。そして…。」
心の頭を撫でて、
「こいつもいれば、美紅もいる。それに、康太もいれば信玄もいる。支えられてるよ、いっつも。…そして。」

若、
「そして…???」

「そして…、目の前にいるでしょ。笑いの殿堂が…。」
洋造を指差して、
「もし…いなかったら…。」

若、
「もし…いなかったら…???」

「重版出来なんて…、無理無理。」


 






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