「麻美~~。ヘッドハンティングって…???」
麻衣子。
知寿子、
「うんうん。」
「つまり、全く別会社から、幹部候補として、ウチの会社に来て欲しい。…と言う事で、引き抜かれると言う事。当然、報酬は、今の会社よりは高給取り~~。」
麻美。
「まぁ~~、ビジネスの世界では良くある話~。」
麻衣子、
「凄い、あんた…頭いいね~、麻美。」
麻美、
「おぃ。」
「えっ。ええええ。…じゃ…何…、モッちゃん、アメリカに行っちゃうって…???」
「うんうん。」
麻衣子と知寿子。
その声に悠馬と浩一、互いに顔を見て…、
「ぷっ。」
「な~~によ~、ふたりして~~。こんにゃろ。」
麻衣子。
知寿子、鼻の下を伸ばして、
「わぉ。」
「かかか。行かないよ、俺。」
にっこりと浩一。
悠馬、
「うん。」
麻衣子、
「えっ…。」
「マコと…絢ちゃん…残して、外国に…行くなんて、考えてないよ。」
あっさりと浩一。
その浩一の声に、悠馬と知寿子、麻美、
「!!!!」
麻衣子、その浩一の声に、みるみる目を真っ赤にさせて…。
そしてみるみる涙溢れさせて…。
いきなりご飯茶碗を置いて、箸を置いて、後ろを振り向いて、
「うっ、うっ、う…。」
その麻衣子を見て悠馬、知寿子、
「マコ…。」
麻美、
「お姉ちゃん…。」
知寿子、麻衣子の肩に、
「マコ…。うん…。良かったね~~。」
麻衣子、
「あ゛~~~~~。」
麻美、
「お…姉ちゃん…。」
悠馬、浩一の肩にトンと右手を置いてにっこり。
知寿子、
「マコ、マコ…。」
ゆっくりと体を起こして前を向いて…。涙で濡れた顔のままで…、
「グスン。モ…ッちゃん…???」
浩一、
「…ん…???」
知寿子、
「マ~コ…。」
麻衣子、
「グスン。」
涙声に…、
「絢の…、パパって…呼んで…、いい…???」
その声に浩一、
「うん。」
涙でぐしょぐしょの麻衣子、それでもにっこりと…、
「う…ん…。」
そして掠れた声で、
「ありがと…。パパ…。」
麻美、零れる涙を拭いながら…。
「じゃ…、私にも…、お兄ちゃんだ…。ヘヘ…。」
知寿子、悠馬を見ながらにっこりと…、そして悠馬の背中に両腕を回しながら…。
悠馬、寿を胡坐の真ん中に入れて、そして知寿子の右手を握りながら、
「寿~~、モッちゃんおじちゃん、絢ちゃんのパパになるぞ~~。」
寿、
「ふ~~ん…???寿のパパと同じになるのぉ~???」
知寿子、
「そうだよ~~ふふ…。」

※※※※※※※※※※※※※※※※※※※
《PR》
庄司紗千 きっと大丈夫
※ご本人の承認の下、紹介させて戴いております。