夜8時、ようやく一日の仕事に踏ん切りが着いたダニエル広告企画室。
「ヨ~シ。上がろう~。明日は休みだ~。」
雅人。
「おっ先~~。シゲ~行くぞ~。」
重也、
「はいよ。平日でも休み~。」
「所定休日ってね~。じゃ、咲~ムラッチ~、行くよ~。」
典。
「あ~~。ちょっと待って~~。主任、室長、お疲れ様でした~。」
咲。
「おぅ~お疲れ~。ゆっくり休んで~。」
悠馬。
浩一、面々に向かって右手でバイバイ。
「は~い、お疲れ様~~。」
ドアが閉まる。
悠馬、
「いやいや…、まさかね~。この状態が…。」
浩一、
「え~~。古賀さんから聞いてビックリ。正に、アンビリーバボー。」
悠馬、
「ふふ…。…けど…、天晴れだぜ、木本浩一~~。」
その悠馬の声に浩一、
「勘弁して下さいよ~~。全く…、チンプンカンプンなんすから…。」
午前中に、浩一にレストラン・シャルールのシェフ、古賀芳美から電話があり、
その電話の内容に驚いて悠馬に報告。
悠馬、
「えっ!!!ヘッド、ハンティング…???」
「えぇ…。」
浩一。
「けど…。古賀さん、何故か僕が首を縦には振らないと確信していたみたいで…。そうしたら…、先方の方から、提携の話が持ち上がったと…。」
「提…携……。ふ~ん…。先方さん…。アメリカの大手…広告会社…、アトランティスグループ。とにかく…、調べてみよう。」
「はい。」
そして、その日の夕方には、悠馬、そして浩一共々、常務の高嶺の元に…。
高嶺、
「分かった~~。検討してみようじゃないか…。まっ、こういう機会は…滅多に、あるもんじゃない。…しかし…、木本君。…なんと、ヘッドハンティングとは…。見初められたもんじゃ~ないか~。えぇ~~。」
悠馬、にっこりとして、
「ありがとうございます。」
浩一、
「常務…そんな…。からかわないで下さいよ~。」
「な~に言っとるか~~。今やダニエル広告企画室にはなくてはならない戦力。おまえさん…引き抜かれたとなっちゃ~。目も当てられんからな~。ははは。」
頻りに恐縮しまくる浩一。
「が~しかし…。アメリカのアトランティス。こりゃ、デカイな。良く…ウチに目を付けたね~。えぇ~~。」
悠馬、
「はい。」
「とにかく社長に報告する。そして、取締役会議に掛ける。」
悠馬、浩一、
「ありがとうございます。」

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庄司紗千 「雫音〜shizukune〜」
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