「おまえ…、何か企んでねぇか~~。えぇ~~???」
捷子の左腕で、自分の右腕に絡まれながら慶一。
「何かって、何よ~~。珍しく娘が父親に晩御飯奢ってやるって言ってんのに~~。」
捷子。
レストランに向かう、その歩道で…。
「おまえが…俺にね~~。明日、雪でも降るんじゃねぇかぁ~???えぇ~~。」
「まっ、でも、そろそろ…雪も降る季節になってくるよね~~。」
既に11月も半ばを過ぎている。
「はい、着いた~~ココ。」
慶一、
「へぇ~~。おまえにしちゃあ~。いい…トコ…だよな~~。」
捷子、
「ふふ…。」
そしてペロリと舌を出して。
そして店の階段を上がりながら、
「ここの2階よ。」
慶一、
「ふ~~ん。」
そして、
「おやおや…、いい感じ…ほぅ~~。」
そして、捷子が立ち止まる席。
慶一、
「えっ…。」
捷子、
「お待たせしました~~。」
目の前の母娘に。
「捷…、おま…。」
母親らしい女性が立ち上がって、
「初めまして、木本…小枝子と申します。」
そして隣の娘も立ち上がり、
「こんにちは、娘の柚と申します。」
捷子、
「んふ…。父の慶一で~す。……ほら、父さん、挨拶、挨拶。私がお世話になっている、木本浩一さんのお母さんと妹の柚ちゃん。」
その捷子の声を聞いた途端、
「えっ、え~~~!!!…あっ、そうか~~。これは、これは、捷子がいつも…お世話に…。」
そして、捷子の右肩を叩いて、
「おま…、それならそうと…最初っから…。……。ったく…、参ったな~~。」
そう言いながら照れ臭そうに頭の後ろを掻きながら慶一。
「こちらこそ、捷子さんには私たちも…随分お世話になってますから…。息子同様に…。」
にこりとして小枝子。
慶一、
「いやいや…とんでもない。今後共に、こいつの事…。いや…、捷子の事…。」
「な~によ、こいつって事はないでしょ。」
捷子。
「ははは、おもしろ~い。」
小枝子。
にっこりとして柚、
「かっこいい~お父さ~ん。」
慶一、
「え~~???そんな…。何処にでもいるダメな親父だよ~~。」
ウェイトレスがテーブルに。
「桑名さん。何…召し上がります…???」
小枝子。
「ん~~。」
メニューを見ながら、そして捷子を見ながら…。
捷子、
「うん。」
「そうか~~。じゃ…。」

※※※※※※※※※※※※※※※※※※※
《PR》
庄司紗千 花笠音頭
※ご本人の承認の下、紹介させて戴いております。