侑佳、「お久し振り…。」 | THMIS mama “お洒落の小部屋”

ドキドキ 社長室から出てホールに向かう直道。
それを見る疋田、
「社長…。」

ホールに入る直道、ウェイトレス、
「社長!!!」
そして、緊張しながら、
「お疲れ様です。」

無表情でホールの侑佳を見つけて、侑佳のテーブルに…。

侑佳、
「お久し振り…。」

黙って侑佳を睨んでいる直道。
「何の真似だ。」

そんな直道の顔に動じず。しかも、にっこりと笑顔で、
「ふん。座ったら…。」

そんな侑佳の声に、周りを気にしながらもゆっくりと侑佳の向かいの席に座る直道。

すぐ傍の家族連れが食事を終って立ち上がる。
子供が侑佳に向って手を振る。侑佳、
「ばいば~い。また来てね~。ふふ…、か~わいい~。」

直道、
「侑佳。おま…。」

「ばかね~。何そんなに怖い顔してんのよ~。お客さん、心配するじゃない。」
「侑佳…。社員たちが、緊張するだろ、いきなり。」

そんな直道に、
「ふ~ん、そうかな~~。」
そしてウェイトレスに向かって手を振り合図をして。

そして…、
「こちらにコーヒーお願い。」

ウェイトレス、にこにこしながら、
「はい。畏まりました。奥様、ごゆっくりとどうぞ。」

「うん。ありがと、お疲れ様。」
「はい。コーヒー、お待ちください。」

「うん。お願い。」
始終にっこりの侑佳。

直道、
「侑佳…、おま…。」

「何、さっきから、侑佳…おま…。そればっかり…。…と、もう1つ。何よ、その仁王様みたいな顔。お客様、逃げちゃうぞ。私の大事な旦那様なんだから…。」
「侑佳…、おま…。」


「だ~か~ら~。私の旦那様は、笑顔がいいんだぞ。ほら、笑顔、笑顔。」

そんな侑佳に、直道、ぎこちなくも、顔の表情を無理やり、
「…こ…う…か…???」

「あ~んもう…、それじゃ大仏じゃない。もっと…こう~。」

そのにっこりとした笑顔に直道、
「こ…う…???」

「お待たせしました。失礼します。」
直道の顔を見てウェイトレス、いきなり吹き出しそうな顔をして…。

「ねね、この人に、笑顔…教えてくれない…???こんな顔じゃお客様に失礼よ。ねぇ~~。」

その侑佳の声に何とか可笑しいのを堪えるウェイトレス。
ついうっかりと…、
「くく…。あっ、失礼しました。」
口を塞ぎながら…。

侑佳、
「コーヒー、ありがとう。」

お辞儀をして、未だに口を手で塞いでいるウェイトレス。
そして振り返り歩いて行く。








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