午後10時15分。玄関のドアを開ける音。
「ただいま~~。」
キッチンのテーブルから、
「おかえり~~。」
そして、
「はいはい、お疲れ~。」
悠馬の持っているバッグを受け取って、
「凄い…時間…掛かったね~パパ。」
知寿子。
「うん。もしかしたら…、これからこんな感じかも…。ふ~~。」
椅子に腰掛けて悠馬。
「何々…、そんな…忙しくなってきたの…ダニエル。」
「ん~~。断る仕事まで出て来たよ。」
「え~~~っ???」
「まず、出来るものから優先的に…。だ~な~。」
「そんなに…。」
「うん…。…まさか…、こんな状態になるとは…。」
「忙しくなるって…のは…、良いけど…。…じゃ…、今までみたいに…。」
「うん。一緒に食事って…。…事と次第によっては…。…午前様…。そして…休日出勤も…。」
その悠馬の話に…、知寿子、
「え~~~~。」
「まっ、ある意味…、サラリーマンの…宿命って…奴かな~~。はは…。」
「そんな…。」
「…って…、ママ…、そんな…深刻に考えなくっても…。」
少し、困ったような顔で悠馬。
「…だって…、マコと…モッちゃん…。…ようやくマコ…、その気に…。」
「ん~~???…まっ、何とかなるって…。もう…モッちゃんも…その気になってるし…。」
「えっ…。ほんと…???」
「ん~~。…くく…。」
知寿子、
「…ん…???」
「帰り際、モッちゃん、僕に画像見せてくれたんだ。」
「はい…???」
「マコが唇尖らせてしかめっ面した顔のほっぺたに絢の顔。モッちゃんに送った写真。」
そして笑いながら、
「ま~~ったく…。何て顔してんだか…。」
知寿子、
「マコが~~???」
「ふん。」
「くく…、かかかか。はははは。あ~っはっはっは。あんにゃろ、や~るじゃん。」
「だ~ろ!!!」
そして、
「さ~てと…。」
「うん。お風呂…OKよ~。」
「おぅ。…ほぅ…、旨そうだぁ~。」
テーブルのラップが掛けられている料理を見て…。
知寿子、
「おぅ。ふふ…。」
「え~~~???こんなのが…、まだまだ続くのかい。」
冷蔵庫から缶ビールを出して飲みながらの浩一を見て小枝子。
「ん~~。いやはや…腹減った~~。」
柚、
「じゃ~~お兄ちゃん、今までみたいに、みんなと…食事…???」
「ん~~、キツイよな~~。」
小枝子、
「おやおや…、んじゃ…、た~いへんだ。」

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庄司紗千 花笠音頭
※ご本人の承認の下、紹介させて戴いております。