ワゴン販売の女性、笑顔で、
「はい。何になさいます~。」
侑佳、
「え~と~。ふふ…。これ…と~、これ。」
いつもと違って、ひとりで弁当を食べている浩一に、
「どうした~。ひとりで弁当なんて~、モッちゃ~ん???」
後ろから悠馬。浩一、
「あっ。いや…。はは…、すんません。」
何とも申し訳なさそうに浩一。
「何かあったか…???珍しく、今までとは感じ、違ってたから…、ちょい…心配しちゃってね…。マコと…何かあった…???」
そんな悠馬の声に浩一、
「あ…、いや~~。ははは…。マコとは…別に何も…。…あっ。」
「ふふ…、そっか、何もないか…。うん。…モッちゃん…。ありがとな。」
浩一、
「あ…、あ…、悠…さん…???」
「ん~~???…ふふふ…。チズがね~。泣いて喜んでた。」
「はい…???」
「ん~~???昨夜な…、モッちゃんが、マコって呼んでくれたって。俺に抱き付いてきたよ。良かった~~って…。」
浩一、
「あは…。ははは…。なんでか…、突然…ねぇ…、出ちゃってた。」
「ただ…、マコは…それに…気付かなかったよう…だけど…。」
「み…た…い…、ですね~。」
「…で…???…どうしちゃったの…、マコと何もなかったら…。なんだか…様子…違う…けど…???」
悠馬、弁当を広げて食べながら…。
「えっ…、え~~。」
「ん~~~???」
浩一、目をキョロキョロとさせながら、渋々と…。
「ん~~。…駄目だな、このままじゃ…。」
悠馬、
「…ん…???」
「実は…。……。」
悠馬と浩一の傍を、ひとり、ふたりと、通り過ぎていく社員。
悠馬…、
「それって…。」
浩一、
「えぇ…。今まで掛かって来ても…。それが昨夜、とうとう…。何があったのか、全く分かんないですけど…。電話の向こう…、なにやら…泣き声で…。」
悠馬、
「……。…で、モッちゃんの方から電話しても…、今度は…、電話に…出ない…か…。」
「えぇ…。」
「その…。モッちゃんの前の彼女…、なんてったっけ…。確か…ゆう…。」
「侑佳。柏木…侑佳…です。」
「柏木…侑佳…さん。」
「今なら、子供が出来て…。…その社長ともしあわせに暮らしている…はず…か。」
浩一、
「……。」
「…でも…、モッちゃん…。もしかして…今度また電話掛かってきたとしても…。」
「え…。えぇ…。」

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