「さてと。こんなんで良いっかな~。」
知寿子。
「う~ん。上等、上等~。良い出来~~。あっ。チズ~。…実は、もう一つ、ニュースがあったりして…。」
麻衣子。
「ふん???もう一つって…???」
「麻美からの情報で、真也が麻美の銀行の同僚とくっついちゃったんだって~~。」
「へ~~、あの真也が~~。女より仕事を取るあの真也が~~。…って言うか…。…大丈夫なの、その彼女。…また、転勤の辞令出たから別れる。な~~んて。あん時は、さすがに驚いたもんね~。」
「うん。…まさかね…。もう~今じゃ…笑い話になっちゃうけど…。くく…。」
「いきなり、目の前でコップの水を飲んで…、実はさ。俺…、宮崎に転勤になった。」
いきなり男性の物まねをして知寿子。
「多分…2、3年はこっち…来れないと思う。…で…。一緒に宮崎に行ってくれないか…。」
その知寿子を見て麻衣子、目をパチクリさせて…。
「チ…、チズ…???…あんた…良~く覚えてるね~~。凄~。そっくり、そっくり。うんうん。」
そして、
「あの言葉にはびっくりしたわ。全く何の事かさっぱり分かんなかったから…。あっ、いや…。転…勤…???…一緒に…???…いき…なり…、今…???はい…???」
知寿子、
「かかかか。そうそう。」
「都内だけで、県外の転勤はない。豪語していた…はず…だったんだけど…。それからよね~~。いきなり態度が変わったの…。」
「あん~なに優しくって、思いやりある真也がね~。」
腕組みして知寿子。
「仕事は…、人を変えるって…。良い事だとは思うんだけど…。一気に…、私の真也は何処へ行った。今までの1年…返して…。」
「正に…典型的だったもんね。」
そして麻衣子、
「あ~~。やめよ、やめよ。思い出すだけで、なんか…調子狂うわ。今の私には、絢…いるもん。」
両手をパラパラとしながら麻衣子。
「だ~よね~。絢と~~。ねぇ~マコ~~。」
「何よ、その含みは~~。」
「かかか…、素敵な…殿方が…。」
「んもう~~。」
赤くなって麻衣子。
侑佳、黙って電車の窓から見入っている日本海。
早朝に神戸を出て、思いっ切り海を見てみたかった。

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庄司紗千 つつじヶ丘の坂道で…。
※ご本人の承認の下、紹介させて頂いております。