ひとりきりの寝室で、右手でスマホを握りながら寝入る侑佳…。
乾いた涙の跡。
「あれ…。変ねぇ~。浩…、まだ起きて…???会社…遅れ…。」
朝食の準備をしながら…小枝子。
「ふぁ~~。おっはよう~。ふ~~。」
部屋から出てきた柚。
「なんて顔…してんだか、柚~。可愛い顔、台無しだよ~~。」
変顔の小枝子。
「なんだかね~。午前様だよ、あんにゃろ~。とんでもないレポート出しやがって~。」
不貞腐れながらの柚。
「寝たの…夜明け前だよ。んもう~。2時間しか…眠れなかった~~。ふぁ~~。」
「くく…、例のあれかい…???かかかか。」
「あれ…???お兄ちゃん…???」
ドアが開き、
「おはよう…。」
少し疲れたような顔で浩一。
「あぁ、おはよう。どうしたの…、遅れるよ、会社…。」
「ん~~。朝…、飯…いいわ。このまま…、着替えて出るから…。」
そのまま洗面所に向かって、着替えて…。
「ほい、じゃ…、弁当。」
小枝子。
「うん。じゃ…。」
柚と顔を見合わせて小枝子、
「あの子…。何か…、あった…???昨夜…???」
頭を傾げて…。
柚、
「い…や~~。いつもと…同じ…だったけど…。何…、か…、あった…???あれから…???」
両目を天井に向けて小枝子、
「はて…???」
歩いていても、昨夜の電話が気になる浩一。
頭の中で…、
「…何だって今頃…。汀社長と結婚して幸せにしていると思ったのに…。」
仕事は普段と変わらずいつもどおり、
けれども何処かしらいつもの雰囲気とは違う浩一。
悠馬、
「…ん…???モッちゃん…???」
アティレのアレンジ室で知寿子、
「しっかし、まさかクリスマスイブに結婚式挙げるとは大胆な…。」
そしてニッコリと笑って、
「やるときはやるもんだね、藍子さん。くく…。」
そんな知寿子の話しを聞きながら、麻衣子、
「どうだかね~~。何かしらママが一枚、噛んでいる感じがしてならないんだけど。」
そんな麻衣子に、
「ま~~、おばちゃんの事だから、何かは考えているの…、かもね~~。…でなかったら私や悠馬、それに捷子まで招待なんてしないでしょう。」
麻衣子、
「うんうん。」
「藍子さんとなんて中川家繋がりじゃなきゃあ会う事もないんだから。」
そんな知寿子の声に、可笑しくなって、思わず微笑む麻衣子。
「くくくく。だ~よね~。な~に考えてんだか、ウチのママは~~。」

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