「あ~ん。良かった~。寿…大丈夫で~。」
捷子。
「うん。寿~~。早く良くなると良いね~。」
寿の額を撫でながら麻衣子。
「マコも捷子もありがと。」
麦茶をコップに注ぎながら知寿子。
「それほど…珍しい病気じゃないんだってね~。ヘルパンギーナって…。」
テーブルでパソコンの画面を見ながら悠馬。
「ふ~ん。」
麻衣子に捷子。
「うん。私もちょっと調べてみたんだけどね~。」
チャイムが鳴って、
「はは、多分…麻美だ。」
「あっ、チズ、寿、寿、寿~~。」
「かかか。相変わらずだね~麻美~~。」
「ははは。ここにモッちゃんがいると…、全員…勢揃いだけど…。」
悠馬。
「あれ…???モッちゃん、昨夜、マコんち…、泊まったんじゃなかったんだ…???」
知寿子。
そんな知寿子の肩を叩いて麻衣子、
「んもぅ~チズ~。」
知寿子、
「あた。きゃはははは。」
「さて、ご飯、しっちゃおうっか~。」
捷子。
「だね~~。」
麻衣子。
「ん…???電話…???」
傍に置いてある自分のスマホを手に取り、
「アハ、モッちゃん。」
知寿子。
「もしも~し。」
電話の向こう、
「木本です。チズちゃん、寿ちゃん…、熱の方…???」
知寿子、
「うん、ありがとう。昨日の今日だから、中々ね~。まっ、風邪もそんな簡単には治らないと同じでね~。…って言うか…、電話の相手、私でいいの…???マコいるよ。代わろうか???」
スマホの向こう、浩一、
「はい???」
そして、捷子とキッチンに立っている麻衣子に知寿子、自分のスマホを麻衣子に向けて、
「マコ~~、モッちゃん。」
スマホの向こう、
「あっ、あ…、チズちゃん…???」
麻衣子の傍に駆け寄り、麻衣子にスマホを渡す。
「あ~~、モッちゃん。こんばんは~。昨日はどうも~。」
悠馬、
「ママ、や~るね~~。」
舌をペロリと、両肩をチョコンと上げて悠馬の顔に振り向いて、Vサイン、
「ニッ。」
浩一と電話で話している麻衣子から捷子、離れて知寿子の元に。
「ねね、もしかして…、昨夜…モッちゃんとマコ、夕食…、ナ~イスだったんじゃ~~???」
そんな小さな声の捷子に麻美、
「んふふふふ~ん。まぁね~~。クッ。」
と、にったり。
その麻美の表情に、悠馬と3人、口をすぼめて、真ん丸目。そして口を塞ぐ。
その3人に振り向いてスマホを耳に麻衣子、
「ま~た、3人して~。」
スマホの向こう、浩一、
「何…???何々…、どうかした…???」

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庄司紗千 海をこえて
※ご本人の承認の下、紹介させて戴いております。