「あ~~。や~っぱり…ここ、いたか~。」
店のドアのベルを鳴らして入ってくる雅人。
「おや、お奉行。いらっしゃい。」
響子。
「ハッシ~~。」
咲、紀美子。
「はいはい。私は…ムラッチの隣に~。」
と席を外そうとする咲。
「な~にばかな事言ってんだよ。」
そう言いながら重也の隣に座って、
「シゲ~~ッ!!!」
重也、
「へっ!!!」
「こ~の~~。」
その雅人の声に、典と紀美子、
「あ――――――――っ!!!」
咲だけが、
「何々…???何何何、シゲさん…???」
「こ~の~~。色男~~。」
典、紀美子、
「そうそう。そうそう。」
重也、
「はい…???」
響子、キョトンとした顔をして…。
「咲ぽん、何てったっけ、午後の人…、あの人…???」
雅人。
「午後の…あの…人…???」
思い出しながら…咲。
典、
「あの、背の高い人~~。」
紀美子、
「うんうん。」
「佳津さん…???胡桃…佳津…さん。不動産会社…グランジュエの…広報部員…だけど…???」
雅人、典、紀美子、
「ふ~~~ん。」
重也の顔を見ながら、ニタニタとして…。
咲、
「へっ…???へっ…へっ???」
雅人、典、紀美子、
「まさかね~~~。」
赤くなり、いきなり汗を掻く重也。
咲、
「へっ…???ま…さ…かって…???へっ…???ま…さ…か…、シゲ…さん…???ひょっと…して…。佳津さん…???」
右左顔を見て…。その途端、
「え゛――――――――っ!!!佳津さん…シゲさんの―――――――っ!!!」
「遅いよ、咲――――――っ!!!」
咲の頭をコツンと典。
目をキョロキョロしながら、顔をあちらこちらに重也。
雅人、
「くぉら、シゲ!!!…お前…、いつの間に、あんな美人…。」
重也、
「あ…、あの…。何…の…事…???」
典、紀美子、がっくりとした顔をして…、
「し…ら…じ…ら…しい。」
重也、変顔。
響子、
「くく…。シゲ~~。もぅ~みなさん…お見通しだよ~~。」
そんな響子の顔を見て重也、
「……。」
「…ったく~。ちぃせぇな~~。」
雅人。
口を捻じ曲げて重也。両肩を落として、
「はぁ…。しゃあ~ねぇ…。はいはい、はいはい。彼女…で~~す。」
典、紀美子、咲、
「わ~~お。」
「言っとくけど、咲ぽん、仕事は別もん。」
重也。
「きゃは~~っはははは。わ~かってるぅ~~。」
「やれやれ。」
紀美子、
「あっ。言っとくけど、ここで、夫婦喧嘩はなしよ~、お奉行~~。」

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