「へぇ~え~。まさか…花屋さん…って…???」
コーヒーを飲みながら小枝子。
「うん。中学生の頃からの…夢…なんだよね~。」
捷子。
「だから…、目下、そのための勉強中。…チーフにも、店長にも教わって、それから、講習会にも…。だから…、父さんも…もしかしたら、私の結婚は…多分…、当てにしてない…かな~~。な~んて…。」
「あ~ん。もったいな~い。」
柚。
「かかかか。そんなもんだよ。何かに夢中になってるとね~。それより…。」
小枝子、
「ん~~???」
「あっ…。でも…。これは…、完璧に…プライベート。」
「…うん。…う~ん。楽しかったし、美味しかった~。」
小枝子。
捷子、柚、
「うん。」
「あっ、捷子姉さん、アドレスと番号…、教えて。」
柚。
「あ~~。うんうん。」
そんな柚と捷子の顔を見ながら小枝子、
「ふふ…。」
「寿~~。少しお腹に入れようね~。」
アパートに戻り、優しく寿の口にゼリーを含ませる知寿子。
「あっさりしたものでもいいか~ママ~。」
悠馬。
「あ~。パパ、ごめ~ん。」
知寿子。
「なんのなんの。ただ、僕に出来るのは…、たかが…知れてるけどね~。」
「いやいや…、パパの炒飯は…、中々のもんだよ~。」
「…って、作る前から、知ってるし…。」
知寿子、
「かかかかか。」
「でも…、寿…、大したことなくって、良かったよな~~。」
「う~ん、ほんと、ほんと。」
「あれ…。そう言えば…、捷子…、どうしてるかな…???」
「あぁ~。そうだ~。モッちゃんのお母さんと妹さんと、食事だって…。」
「楽しくやってれば、御の字だな~。捷子には…お母さん…。」
「今頃…、どこでどう…???」
フライパンに油を引いて悠馬、
「あぁ…。」
「じゃ、マコちゃん、麻美ちゃん。今夜はご馳走様でした。」
浩一。
麻衣子、
「うん。またね。何かあったらいつでも電話して。」
受話器を耳に当てるゼスチャーをして麻衣子。
「あれあれ~~、泊まって行くんじゃ…、なかったっけ~~???」
麻美。
「な~に馬鹿な事~、言ってんの~。…この子は~~。」
そして麻美の頭をコツンと…。
「テへへへへ。…じゃね、モッちゃん。」
「うん。あっ、そうだ。捷子ちゃんに、ありがとうって…。」
麻美、
「えっ、捷子がどうしたの…???」
麻衣子と浩一の顔をかわるがわる見ながら…。
麻衣子、
「うん。言っとく。でも…、捷子の方こそありがとうだよ。一気にお母さんと、妹まで、出来たみたいで…。」
「はい…???…どういう事、お姉ちゃん…???」

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庄司紗千 海をこえて
※ご本人の承認の下、紹介させて戴いております。