ジュリアン、
「叶ちゃん。」
瞳美、
「ジュリア~ン。」
いきなりジュリアンの右肩に頭を凭れるようにして…。
「こいつ~。もう後には引けないよ~。」
瞳美の頭をトントンと撫でるように。
瞳美、
「うん。でも、ジュリアンのあの言葉には…もう~びっくりしちゃった~。」「…かかか。まぁ…切っ掛けも…必要だもんね~。」
パソコンの画面の、とある画像を見て、
「ん…???…これって…???」
今まで淡々と作業していたはずが…、一気に、
「ちょっ、ちょっと、ちょっと…。来たか、来たか~。おいおいおい。」
いきなり目を見開いたように、
「これで…。」
キーボードのEnterをトン。
「こいつか~~。」
いきなり画面上に広がるデータ。
「ッシャ~。ゲット!!!」
すかさずスマホを手にして…。
リビングで寛ぐ勲。テーブルのスマホに着電。
「…ん…???おっ、和磨か。」
「社長、突き止めました。」
和磨。
「…ん。ありがとう。お疲れ。」
勲、
「そうか~。突き止めてくれましたか…。まずはホッとしましたねぇ。」
スマホ越しで和磨、
「相手は……。」
「そうでしたか…。いずれにしても、ありがとう。これでゴロ~たちも…。スッキリするでしょう。うん。」
部屋の中で行ったり来たり、そして立っては座り、ベッドに座り。
「どうすんのよ、愛美~。返事…しなきゃ…なんないし…。…でも、あいつ…。あ~~ん、もう…。三条絵津子~。」
都内でも知名度のある企業の三条コンツェルン。
実際、様々な業種の子会社の親会社である。
その誕生は昭和の経済成長の頃からとされている。
そんな三条コンツェルンの現在、3代目の社長が三条弘毅。その妻、章江。
そしてこの2人の間に子供が3人いる。3人共に女性である。
そしてその3人の内、一番末の娘が三条絵津子。21歳である。
2番目の姉より、歳の差6つと離れている。上の2人の姉は既に結婚して長女は婿養子。
そして次女は現在ニューヨーク暮らしである。
上のふたりの姉は自分から進んで父親の目指す未来に貢献するがための道を…。
けれども末娘の絵津子だけは自由奔放に生きてきた。…はずだった。

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庄司紗千 花笠音頭
※ご本人の承認の下、紹介させて戴いております。