「その節は誠に、素晴らしい結婚式、ありがとうございました。家内共々、感動しまくりで…。」
愛美の前で新婦の父親。
「絵津子さん、素敵でした。本当に綺麗で~うん。」
愛美。
「本当にありがとうございました。あらためてお礼申し上げます。」
今度は新婦の母親。
「いえいえ、とんでもございません。…それで…???今日は…???」
「先日のお礼もそうなんですが…。実は…。いやいや…、親バカと言われてしまうかも知れませんが…。」
父親。
愛美、
「はぁ……。…???」
「娘が新婚旅行前に、どうしてもって…。」
母親。
「あっ、どうぞ、お座りになって…。」
愛美。
そして…両親の話を聞きながら…、
愛美…。
「えっ、えぇぇぇ…。はぁ~~???どう…いう…???」
背筋に薄らと感じる汗…。
愛美、頭の中で…、
「…どういう繋がりよ…これって…。」
この段階ではあっさりと断れる話ではなかった。
新婦の父親。
「栗林さん、今、お話した通りです。いやいや…。栗林さん本人の気持ちが一番ですので…、例え娘からの話と言えども…、その辺は…。」
「是非、素敵な連絡…戴ければ、私たちも実に嬉しいですけど…。」
新婦の母親。
愛美、
「あっ…、はぁ…。」
内心、鼓動は高鳴っていた。
「それでは、私どもは…これで…。」
新郎の父親。
「連絡、心待ちにしております~。」
母親。
椅子から立ち上がる両親に、
「わざわざご足労戴き、恐縮です。お気を付けて…。」
両親に丁寧に挨拶して見送る愛美。
椅子に座り直し、
「マジで…???どうするよ~~愛美~。こんな事って。あ~ん…、どうしよ…。」
考えて、
「そうだ、翔太。」
すかさず翔太に電話。
「ん~???どしたの愛美ちゃん…???…今…???うん。得意先の帰り~。」
翔太。
「…ん…???あぁ~いたよ。確か…寿退社。いやいや…、あんまり詳しい事は知らねぇけど…。物っ凄いお偉いさんの娘って事だけは…。」
愛美、
「でっさ~。……。」
「…うん。うんうん…。えっ…???え゛っ???え――――――っ!!!!マジで!!!」
「どうしよ…。」
「…い…いや…。俺に…。…どうしよって…言われても…。どうしよ…???」

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庄司紗千 花笠音頭
※ご本人の承認の下、紹介させて戴いております。