「へぇ~~会社じゃ、マ~坊って…。呼ばれて…いるんだ。マサ。」
愛美。
「まぁ~。我が社の副社長の、お気に入りって、事で…。」
悟朗。
「じゃ~マサ。早く元気になんないと。ねぇ~。」
と、将史の左足の方を、布団の上からパンパン。
「じゃねぇと、愛美ちゃんに怒られんぞ、将史~。」
翔太。
その男性の声を聞いた瞬間に、悟朗に恵都、ふたりで目を絡ませて、
「!!!!」
目をパチパチと…。
「あっ、あ~、マ~坊…、この花…、どうしよ。活ける花瓶。」
恵都。
将史、
「あっ…あ~~。」
「あっ、奥様、私が…。」
愛美。
「彼…、翔太と一緒に、マサの部屋から必要なもの、持って来てますから…。はい。大丈夫です。」
「あっ、そ…、そう…、うん。…じゃ…、任せよっかな~。」
「はい。」
「じゃ、ちょっと失礼して…。」
病室を出て行く愛美。
恵都、悟朗の顔を見て不自然に目が点。
悟朗も…、何とも不自然の目で…。
「マ~坊、綺麗な人ね~。愛美さん…???」
将史の方に顔を向けて恵都。
将史、
「へっ???はっ???あっ、あ~~。そう…か~???」
翔太、
「な~に照れてんだよ。おま。愛美ちゃんなんか…、ぞっ…。あっ、いや…、その…、ははは…。」
慌てて頭を掻く翔太。
そんな翔太の頭を左手でぺん。
「な~に、言ってんだよ。バ~カ。」
廊下を歩いて愛美。そこに…。見覚えのある2人の女性。
「あっ、先日はどうも。」
にこりと笑顔でお辞儀をするジュリアン。
愛美、
「あっ、この前は…。どうぞ、どうぞ。」
愛美もお辞儀をして、病室に向かう3人の後ろ姿に、
「また…来た。」
ジュリアン、
「失礼しま~す。」
ドアを開けて、
「わ~、来てたんだ、ゴロ~さん、おばちゃ~ん。」
「おぅ。おはよう。来たか。」
悟朗。
「な~に~、マ~坊、元気ジャン。」
「よっ。おはよ。わざわざありがとな。」
「叶ちゃ~ん。いいねぇ~。綺麗~。」
恵都。
「ふふ…。」
「やだ、奥様。」
いきなり赤くなる瞳美。
「桐生さん、ジュリアンから聞いてびっくりしたよ。何…、一過性脳虚血発作って…。」
南朋。
「えっ、え~。はは…、やっちまって…。…面目ねぇ。」

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庄司紗千 海をこえて
※ご本人の承認の下、紹介させて戴いております。