介護施設の部屋で携帯電話の通話を切る将治。
「困ったもんだ。…将史…。」
「え―――――っ!!!勘当―――――っ!!!」
目を真ん丸にして愛美。
将史、
「あぁ。…って…言うか、俺の方から親とも思ってねぇけどな。」
「あの親っさんなら…。なぁ。」
翔太。
「自分の思い通りにならないと気が済まない人間でね。」
将史。
「ふ~ん。初めて知った。そんな事。」
愛美。
「まっ、てめえの事くらい、てめえで面倒見れるから、話す必要もなかったけどな。知ってるの…、翔太だけだし…。」
「まっ、俺達、束になっても敵う人じゃねぇしな。将史の親っさんは…。」
将史と愛美を交互に見て、また窓の外を見つめる翔太。
「そんな凄い人なの…、マサのお父さんって…???」
愛美に振り向き翔太、
「愛美ちゃん…ガ~オ。」
怪獣の真似をして…。
「きゃ~~、恐~い~。」
と、科を作って愛美。
「な~訳ないでしょ。」
翔太の方に空に肘鉄をして。
翔太、
「かかかかか。」
「うん…???幾ら俺が全うな事を言っても相手にさえしてくれねぇよ。親父の側近みたいな兄貴が2人共、帝王学バリバリだから。足元にも及ばない。」
「ふ~~ん。」
「けど…、将史のお袋さんは、そんな親っさんとは正反対。」
笑いながら翔太。
「はい…???どういう事…???」
愛美。
「つまり。親っさんが閻魔大王ならお袋さんはお釈迦様って訳だ。」
「う~~っそ!!!そんなに違うの~???」
摩訶不思議な顔の愛美を見ながら、翔太と将史、
「くくくく…。かかかかか…」
「な…、何よ…、その笑い…???」
愛美。
「ん~~???」
皿の上のリンゴを摘まんで口に入れる将史。
「はは…。」
翔太もリンゴを摘まんで口に入れ、今後は壁際から椅子を持ち出し、
愛美の隣に座りながら、
「くくくく…、久しぶりに…、将史の親っさんとお袋さんの事、思い出しちゃったな???」
将史、
「あぁ。もうすっかり忘れてたわ。」
「嘘でしょう~。自分を産んでくれた両親。…でも…。見舞いにも来ないなんて…。」
落胆しながらの愛美。
「そういう人たちだ。」

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庄司紗千 花笠音頭
※ご本人の承認の下、紹介させて戴いております。