その茉祐子の声を聞いた途端、いきなりまた目を潤ませる瞳美。
「おっしゃ~!!!」
智也。
ジュリアン、
「良かったね、叶ちゃん。」
ジュリアンも薄らと目を潤ませて…。
瞳美の肩を両手で、
「夕方、仕事終わったら、みんなで行こ。」
唇をすぼめて瞳美、
「うん。」
部屋に戻ってきた悟朗、
「おぅ、今戻った。」
メンバー一同、
「ゴロ~さん。お帰りなさい。…で…???」
「あ~。本人、至って元気だ。自分で、脳梗塞の一歩手前~。冗談。…な~んて言ってるくらいだから。夕方でも、みんなで行ってやってくれ。」
それぞれ、
「はい。」
ノックをしてドアを。
部屋に入ってきた姿に将史、
「よっ。」
その場に立ちつくして、
「んもう~~。生きた心地、しなかった。」
ベッド上で、何とも寛いでいる状態の将史を見て開口一番に愛美。
「全然目ぇ~覚まさないんだもん。」
右肩に掛けているバックのベルトを外してバックを将史に投げつける恰好で…。
「んもう~マサ!!!」
「ごめん。」
と言いながら、頭を下げて、そして、
「ありがとな。」
「良いって事よ。」
いきなりドアを開けて入ってくる翔太。
「もう~、翔太がいなかったら、どうなってたか…。」
将史、コクリと…。
「はい。…です。…翔太、恩に着る。」
翔太、
「…で、どうよ、病院…???」
「暇~~。」
「かかか…、だろうな~。」
「…で、どうなの…容態…???」
愛美。
「…ん…???あぁ…。何とも…、情けねぇ話で…、脳梗塞の…一歩手前…なんだと…。」
その声に、愛美も翔太も、
「はい…???うっそ!!!」
「いやいや、俺だって驚いてんだから…。」
愛美…、
「…そ…、そんな…脳…梗…塞…って…。」
翔太、
「じょ…、冗談じゃねぇぞ。」
「いや…。だから~。勘違いすんな。…じゃないって。その…一歩手前!!!…っつうても、何つぅたっけ…。なんだか…聞いた事ない症状。何かの…発作…???うん。」
「発作…???」
愛美と翔太。お互いに顔を見合わせて。
「じゃ……。…脳…梗…塞…じゃ、ないんだ…???」
愛美、ホッとしたような顔をして…。
「びっくりさせんなよ、おい。」
翔太。
「けど…、ほんとに…ありがとな。」
ドアをノックする音。

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庄司紗千 海をこえて
※ご本人の承認の下、紹介させて戴いております。