その恭子の声に、玲子、和人も夏輝も…、
「…ん…???」
玲子、
「ちょっ…、ちょっと…恭…。」
その瞬間、恭子、男性と女性に、深々と頭を下げて、
「お久し振りです。その節はありがとうございました。」
ときっぱり。
そして、頭を上げた途端に、いきなり目頭を熱くする恭子。
そしてにっこりとした笑顔。
「うん。元気でなにより。」
「良かった~~。やっと逢えたわ~うん、うん。」
男性と女性。
玲子、
「きょ…恭子~???」
目をパチクリして見ている和人、夏輝。顔を見合わせて、
「何が…、何だ…???」
目尻から流れる涙を拭いながら、
「すみませんでした。ず~っと、何にも連絡してなくって~。」
恭子。
「いやいや、元気な倉科さんを見れただけでも、しあわせものだよ。あぁ。」
男性。
「あ…、あの…、恭子…。こち…ら…は…???」
和人。
「あ…、あ…。恭子…、もしかして…、この人たち…、あの…、大阪で…???」
玲子。
「うん。伊集院さんと、樋口さん。」
「え―――――――っ!!!!」
「元気でうんうん。」
右手を恭子に差し出して、伊集院。
そして恭子も右手を出しての握手。
そして加代子も右手を差し出して、
「元気で安心した。…でも、もう~樋口じゃないわよ~。ヘヘへ…。」
「あ~~。じゃあ~結婚したんだ~。おめでとうございま~す。」
「え…、え……。じゃあ~、このおふたり様…、あの…、恭子と浩二が大阪で世話になったと言う、デパートの…???」
和人。
既に和人も智香子も、その時の状況を恭子から知らされていた。
恭子、
「うん、そう。」
その途端、いきなり姿勢を正して、
「その節は、恭子が、大変お世話になりました。私、このせいざんの店主、青山和人と申します。ありがとうございました。」
何度もふたりにお辞儀をする和人。
「あ~~いやいや…、そんな…ご主人…。そんな…畏まらないでくださいよ。こっちが遠慮しちゃう。はは…。」
「いやいや、こちらこそ。もう…感謝しか、言葉出ないもので…。ありがとうございます。」

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庄司紗千 つつじヶ丘の坂道で…。
※ご本人の承認の下、紹介させて頂いております。