ただ、家賃なしと言うのには、さすがに恭子も玲子も、
「だめだめだめだめだめ、絶対だめ!!…せめて今までの半分…。」
そこで、智香子も折りに折りて、
「んじゃ~仕方がない。月2万で良いわ。」
それを聞いていた和人。
「2万も…取るの…???手伝ってもらってるギャラも払ってないのに…。」
「それ言われると…、私らも何も言えないんだけど…。…でも、全部丸投げは…、ねぇ…恭子。」
玲子。
「分かった。んじゃ…、とにかくこうしよう。家賃は最初私が言った通りただにして。」
「え~~。」
恭子。
「但し。但しよ。その条件として、とにかくお店に出て手伝ってもらう。そして、そのギャラもなし。どう…、これなら…イーブンでしょ…???」
腕組みをして智香子。
「ん…まぁ…。分かった。」
恭子。
「良し。それなら…ねっ、恭子…!!!」
玲子。
「うん。よろしくお願い致します。」
「こちらこそ。いらっしゃいませ~。にっしっしっ。」
「しっかし…、智香さんのあの言葉には驚いた。」
隼人。
「ねぇ~。いきなりアパート引き払おう。…だからね~。」
里奈。
「だって…、ねぇ…。和~。今や恭子も玲子も、私たちの妹同然だもん。一緒にいて当然じゃん。」
智香子。
「まっ、智香の言う事は、俺の気持ち、そのまんまだから…。なぁ、恭子、玲子。」
その和人の言葉に、いきなり目頭を熱くする恭子と玲子。
「へへ…。」
自然に浩二の右腕に左腕を絡める恭子。
浩二、
「ん~???」
そして玲子は夏輝の右肩に頭を付けて…。
里奈、
「ご・ち・そう…さま~。」
隼人、
「おやおや…。」
「は~っはっはっはっ。」
和人。
智香子、
「おい、こら…、元気で出て来いよ。」
自分のお腹を撫でながら…、智香子。
「智香さん、触らせて~。」
芽衣。
智香子、
「はい、どうぞ~。」
真奈美、
「ほら、沙耶、行っといで。」
沙耶、
「うん。」
そして、
「わ~赤ちゃん、入ってるんだ~~。」
智香子、
「そうだよ~。沙耶ちゃんみたいな、可愛い赤ちゃんだぞ~。」
「うん。」

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庄司紗千 海をこえて
※ご本人の承認の下、紹介させて戴いております。