その声と同時に、玲子の顔を見る女性…。
あらたまって玲子にお辞儀をしながら、
「初めまして…。兄がいつもお世話になってます。夏輝の妹の真奈美と申します。」
真奈美のその声に玲子、
「へっ…???あの…、はぁ…。はい、いえ…。どうも…、あの…。はい。…こちらこそ…。いや…あの…。」
「玲子ちゃん、玲子ちゃん。」
夏輝。
「へっ…???あの…えっ…妹…???って…???」
玲子。
「くくく…。玲子ちゃん、こっち、妹の真奈美。そして、こっちが姪っ子の沙耶。」
そこまで言って次に、真奈美の顔を見て夏輝。
「真奈、この人が、今、せいざんで俺と一緒に、頑張ってくれてる大塚玲子ちゃん。」
「あ~~、そうか…。うんうん。分かった、分かった。兄ちゃんの…これね~。」
と、言いながら右小指を立てる真奈美。
「ばか、何言ってんだよ、お前。」
「だって、さっきだって、ここに入ろうって…、自分から言ってたくせに…。かかか…。」
「ばか…、それは…単に…近くに…。」
真奈美、
「すみません、失礼なところをお見せしました。是非、兄、夏輝を…、よろしくお願い致します。」
と、いきなり玲子の前でお辞儀をする真奈美。
「…お…、おい…、ばか…真奈…。」
夏輝。
「…あ…、あ…、あ~~。」
何がどうして、どうなった…的に玲子。
…けれども…、その瞬間、自分でも考えられないくらい自然に、
「はい。分かりました。よろしく、お願いします。」
真奈美に向かってお辞儀をしている玲子。
そして、その瞬間、真奈美。
「くく…。くくく…。キャ~ハッハッハ。兄ちゃん!!!」
その声にも夏輝、目をキョロキョロしながら、
「えっ…、えっ…。何…、何…???」
「良かったねぇ~兄ちゃん。…兄ちゃんにも、ようやく彼女…できた。キャハハハハ。」
夏輝…、
「えっ…???え~~???」
玲子、
「……。」
そして、
「あ…、あ…、ははは…。…は…、はい。それでは…失礼します。」
丁寧にお辞儀をしてその場を離れる玲子。
「はっ…???今のって…???何…???…って…ことは…。あれ…???」

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庄司紗千 海をこえて
※ご本人の承認の下、紹介させて戴いております。