目は講壇の方…、けれども頭の中で…。
「あ~見えて…、もんちゃんも…、結構照れ屋だからねぇ~。…いいじゃん、玲子から言ってやんな。好きですって!!!」
「えっ!!!私から!!!」
口を尖らせながら…玲子、
「…っつってもなぁ~。」
キョロキョロと、周囲を見ながら…。そしていきなり顔を埋める玲子。
「はぁ…、どうしよ…。」
「な~に、ひとりで仏頂面して飯、喰ってんだよ~。」
明彦。大学の食堂。
「…ん…???…あっ、はは…アッキー。…と。」
隣にいる芽衣を見て、
「あ…、はははは…、こんにちは~。」
そんな玲子に、にっこりと芽衣、
「こんにちは。」
「…で~、恭子がいなくって、寂しいってが…???」
芽衣を見て、「ここ座ろう。」と言うジェスチャー。
「まっ、それはそれ…。でも、今は和兄ぃの家に泊まってるから、寂しい…って…訳じゃないけど…。さ…。」
「…さ…って、何だよ、濁ってんじゃん。」
その明彦の言葉に、「…ん…???」と言う感じの芽衣、玲子を見ながら…。
「あっ、こいつ、玲子ね…、実は…。こ…。」
「わわわわわわ、な…、なに…アッキ―――っ!!!」
芽衣、
「…ん…???玲子ちゃんが…どうしたのよ、明彦…???」
「ななな…、な~んでもない、な~んでもないのよ、うん。ははは…。」
そう言いながら、一瞬、明彦の顔に、「キッ。」
明彦、
「えっ、あ…、いや…。はは…、もう…そろそろ…帰ってくっか、浩二。恭子も一緒なんだよな。」
玲子、
「う…、うん。そう…。」
玲子、頭の中で…、「あ~ぶねぇ~~。」
「さてと…。」
スタッフルームからホールに向かう玲子。
「ほい、玲子ちゃん、おはよ、お疲れ~。」
チーフの根本彩音。
「お疲れ様です、アヤさん。」
そしてホールに入って、客を見回しながら笑顔の玲子。…が…、
「えっ、え――――っ!!!!」
いきなり驚いている玲子の姿を見て彩音、
「ど…、どうしたの…玲子ちゃん…???」
そんな彩音に玲子…、
「へ…???…あっ、いや…、えっ…、はい…、いや…、別に…うん。」

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