「これは…失敬。んん…。実は、この人…、樋口加代子さん。私の右腕だ。そして…、何だ…、私の…奥さんになる人だ。」
怒られた子供のように伊集院。
そして、
「樋口加代子と申します。」
恭子、
「うそ!!!」
浩二…、
「ま…じ…!!!」
その途端、恭子、
「ぷ…。」
浩二、顔を下に、
「くくく…。」
伊集院、
「…ん…???どうか…しまし…。」
加代子の方を見ながら…。
顔を赤くしながら恭子。
「あっ…、すみません。失礼しました。んん…。はい。いえ…。大丈夫です。」
恭子の隣で、思わず笑いを堪えている浩二。
「ちょっと~、失礼じゃないよ、コウちゃん。」
浩二、
「あ…、いや…、ごめん。ついつい…。」
伊集院と加代子、
「…ん…???」
「…実は、私が今お世話になっている人も、つい先月結婚したばかりなんです。…だから…、なんだか…同じだと思って…。」
にこやかに話す恭子。
伊集院、
「ほぅ。」
「その人とも、今年の春に出会ったばかりなんです。…だから…、何だか…凄い奇遇な事…ばかりだって…。」
「へぇ~~。」
加代子。
「それに…、みんな…、凄く綺麗で、そしてカッコいい方ばっかりで…。」
「そ~んな~、綺麗なんて…。」
加代子。
「ん…んん…。」
伊集院。
「あっ…、これはこれは…失礼しました。」
ペロリと舌を出して加代子。
「では…、ゆっくりね、有村さんと高良さん。」
「ぶっ!!!」
恭子と浩二。
「うそっ!!!」
そう言って、ふたり共口を手で塞ぐ。
伊集院、
「…ん…???どういう…???名前…違うけど…???」
その声に、両目をキョロキョロとさせて、両肩を少し上げて、小さな声で、
「うっそ。」
と、伊集院の顔をチラリと見て、恭子と浩二に笑顔でドアに向かう加代子。
「すご。あの人も…知ってたんだ…。」
恭子。
「いやいや…。これは、これは…。…で、何処まで…話しましたか…???」
伊集院。
恭子も浩二も…、
「…???あれ…???」

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庄司紗千 つつじヶ丘の坂道で…。
※ご本人の承認の下、紹介させて頂いております。