「顔に書いてあんだもん。」 | THMIS mama “お洒落の小部屋”

ドキドキ 「ごめん、ごめん。」とでも言うかのように、
玲子の手を自分の口から離して。
「玲子。」

「…ん???」
「あんた…、もしかして…、もんちゃん…好きになったり…してない…???」

その智香子の声に玲子、
「!!!!えっ。」
「…そっか~~、図星か~~。」

「ちょ…、ちょちょちょちょ…、ちょっと待って、アン姉ぇ~。そんな事したら恭子にぶん殴られるよ~~。」
「だって、しゃ~ないじゃん。もんちゃん好き!!って…、顔に書いてあんだもん。」

「うそうそうそうそ。」

玲子の背中に体を倒して、
「よ~いしょっと~。」
雑誌の上の鏡を取って、
「ほぃ。ちゃんと鏡で自分の顔、見てみな。」

「う…うん。」
鏡の中の自分の顔を見ながら玲子。
「アン姉ぇ…???」

「ん~~???」
「どこにも…、書いてないけど…。」

「うそ~~~。」
そう言いながら玲子の顔を両手で…。
「あれ…???ほんとだ。さっきまで両方のほっぺたに書いてあったのに。」

そう言ったかと思ったら、いきなり玲子を抱き締める智香子。
「玲子。」
玲子の背中を右手で優しく叩きながら…。

玲子、
「アン姉ぇ…。」
「もんちゃん…。好きなんだろ???」
「…う…、うん。」

「…なら、しっかり、もんちゃん…、掴まえときな。いいかい。離すんじゃないよ!!!」
「…う…、うん。…でも…、恭子…。」

「だ~いじょうぶ。恭子だって、ちゃ~んと分かってくれるって~。」
「…でも…、もんちゃんにも…、まだ…、なんにも言ってないし…。」

「あれ…、知らなかったの…???もんちゃん…、初めて玲子と恭子に会った時から、玲子の事、好きだったんだよ。」
「うそ――――――っ!!!」

「…いや…、うそって…。」
「だって、だって、だって、私と一緒でも、何もそんな事、言ってくれないし…。」

「えっ???そうなの???」
「うん。ぜ~んぜん。」

「あ~見えて…、もんちゃんも…、結構照れ屋だからねぇ~。…いいじゃん、玲子から言ってやんな。好きですって!!!」
「えっ!!!私から!!!」

「うん。その方がもんちゃん、喜ぶよきっと。」
「え~~~、わた…し…から…???」

「ふん。頑張れ頑張れ。」
「わた…し…から…、って…。え~~。」

「はい決まり~~、お風呂、お風呂。」
「…ん、もう~~。」






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庄司紗千 海をこえて

※ご本人の承認の下、紹介させて戴いております。