「へぇ~~、小学校の頃、そ~んな事、あったんだ~。」
浩二。
「うん。だから、今でも、ほら。」
病室のソファに置いてある恭子のバッグのポケットのファスナーの金具に付いている、
キーホルダーのキリンを指差して。
「しっかし、そん時の外人さんにそっくりなんて…、良く覚えてたもんだ。」
「そりゃ、忘れないよ。ず~っと、いつかは会えないかな~って、思ってたから…。」
「どこの誰だか分かんないのに…???」
「ん…、ん~~。」
「さて…。一旦ホテル戻るわ。今日は、病院一泊。セミナーの資料持ってくるわ。何もしないではいらんないだろ。」
「あっ、ごめん、コウちゃん…。」
「分かってる、恭子のも、持ってくるよ。」
「へへ…、サンキュ~。」
「ほぅ~、手つき、良くなってきたじゃないの、玲子。」
和人。
「へっへ~。でっしょう~。先生が良いからね~。へへ。」
玲子、夏輝の顔を見ながらニコニコ顔で…。
「結構出来ますよね、玲子ちゃん。」
夏輝。
「うそっ、ほんと…???イェ~イ。…でも…、まだ…恭子…みたくは…無理だよね~~。」
「んじゃ、恭子が帰ってくるまで、もんからマンツーマンで、教えてもらえ。」
「うん。」
「はは、喜んで。」
病室では、静かにセミナーの資料を見ながらも勉強中の恭子、ベッドの中で。
ソファーに横になり、こちらも資料を見ながらの浩二。
「そうそう、そのくらいの弱火でOK。」
夏輝。
「これで…10分…ね。良し。」
玲子。
「そして、この盛り付けは…。」
「うんうん。な~るほどね~綺麗に出来る、うわっ。ははは…。」
「へっ…何…???綺麗に切れてるじゃん、いいね~玲子ちゃん。」
「うそ、ほんと、これでいいの…???」
夏輝がOKのサイン。
「わはっ、や~り~。」
そして…、
「おぅ、智香~~。ん~~玲子~???」
智香子からの電話である。
「あぁ~、もんから、しっかりと絞られてる。」
電話の向こう、
「はぁ~???絞られてる~???なんのこっちゃ。」

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※ご本人の承認の下、紹介させて戴いております。