「みんなが…、この日にしてって…言うから…、まっ、いっか。ってね~。」
と、弓枝。
「まずはホッとしました。」
睦美。
未だ多少なりともリハビリは続ける必要はあるが、
入院するほどでもないとの医師の判断もあり、予定よりは早いのだが、
朱実に陽子、慎二と智志からも、退院には絶対に行く。
しかも、これは洋祐と優美子も同様の提案でもあった。
そして、その退院の日に、晴れて新生児「樹(いつき)」との対面と言う事にもなった。
「わぁ~樹ちゃん~、かっわいい~。ん~。」
大喜びの楓。
「やっと逢えた~~。」
「あっ、手ぇ、動いた。楓、楓…。ほらほら…、はは…。」
動いた手を触る大輔。
「わは、や~わらか~。」
優美子、そして洋祐。
「楓ちゃん、大輔君。退院、おめでとう。」
「ありがとうございます。」
楓と大輔、ふたり揃って。
「ようやく来たよね、この日が。」
朱実。
陽子も…、
「あ~~、やっとだわ。…んもう~、か~え~で~。」
と、言いながら、思い切り楓に抱き付く陽子。
そして、こちらでは男同士が揃ってハイタッチ。
「イエ~イ、大~~、やったぜ~~ヒュ~~。」
そして、楓、深くお辞儀をして…、
「ありがとう、みんな、わざわざ来てくれて…。私…、わた…。」
いきなり顔を真っ赤にして涙をぼろぼろと溢して楓。
「あ~~~~。」
と、傍の大輔の左腕を両手で掴んで泣く楓。
そんな楓を見た途端に、朱実、陽子。
「かえで…。楓――――っ!!」
朱実、陽子の一歩と、楓が大輔から離れて一歩がほぼ同時に。
そして、
「朱、陽。」
3人が、
「わ―――――っ!!」
と、言いながら、がっちりとお互い同士を抱き締める。
そんな3人を見て大輔。楓の頭を撫でながら…、
「楓…。」
「大…。うん。」
「ヨシ。んじゃ…、樹と一緒に写真。」
洋祐。
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庄司紗千 つつじヶ丘の坂道で…。
※ご本人の承認の下、紹介させて頂いております。