「きゃ~~~、かっわいい~~!!!!」
楓。
「わは、ほ~んとだ。へぇ~。すげぇや。」
朱実から送られてきた赤ちゃんの写真を観ながら楓と大輔。
「優美子せんせ…。赤ちゃん…、産まれたんだ。大…。」
「うん。しっかし…、かっわいいな~この顔…。」
「ん…???何…、メール…???大…。」
「ん…???名前は…大樹の樹と書いて…、いつき。だよ~~ん。」
と、その時に着メロ。
「わっ、びっくりした~~。んもう~朱~。」
「写真観てる~~???」
朱実。
「うん。見てた。見てた時にいきなり電話だもん、びっくりしたよ。」
楓。
「どうかね…、かっわいいでしょ。しっしっし。」
「うん。もう~凄いよ、優美子先生。…それに…もう…名前まで付けちゃったんだ~わお。」
「そうなんだって。私たちの方が、びっくりだよ。……。」
「ん…???どしたの…朱…???」
名前の由来を思い出し、また朱実は目に涙を溜めていた。
「…ん…、はぁ…。んん、別に…。何でもない。後で、楓と大ちゃんに話すよ。…あっ、大ちゃんに代わって。」
「あっ、うん。大…、朱…。」
「…ん…???どうした…朱実~~???」
「……大ちゃん…???」
「…ん…???」
「……おかえり。」
「…ん…、はは…。あぁ、ありがと。ただいま。」
大輔の耳に付けているスマホに、右耳を添えている楓の耳…、
「はは…、朱~~聞こえたよ。」
「うん。…だと、思った。…じゃ、私たち、このまま…帰るね~また。」
「あ~い、気を付けてね~~。」
そしてまた、赤ちゃんの写真を観ながら楓と大輔。
「大樹の樹と書いて…、樹(いつき)か…。良い名前だね。大…。」
「うん。」
そして、それから2週間後の10月の第3土曜日の大安の日を選んで、
何と楓と大輔、両人とも晴れて退院日。
大輔に抱き付いて楓、
「きゃっほう~帰れる~~!!!」
「はは…あぁ。」
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庄司紗千 ムラサキコネコ
※ご本人の承認の下、紹介させて戴いております。