「楓ちゃん、大輔君、陽子ちゃんに智志君。そして朱ちゃんに慎二君。どうしたって、この6人がいなかったら、私と洋祐の結婚なんて有り得なかった。」
4人共に…、
「……。」
真っ直ぐに空を見つめて…優美子。
「この6人と言うそれぞれの枝が…、その枝がまとまった、おっきな樹がなかったら…。」
少し鼻声に…。
そしてまた4人共に…、
「せ…ん…せ…。」
「そんな…、おっきな樹が…、私と洋祐を…んん…。…結ばせて…、はぁ…、うん…、くれた。」
目に涙を溜めて優美子。
「そして…。」
口の中のものを呑みこみながら…、頬伝う涙を拭いながら…。
「ん…、はぁ…。んん…。そんな…おっきな樹が…。うっうっ…。」
笑顔でも、もはや…涙が流れて…声にならない優美子。
小さな声で、陽子。
「せ…んせい…。」
「せんせ…。」
朱実。
そしてこちらも目を赤くして洋祐。
「そんな…おっきな…樹が…、この子を…、この子を…俺と優美子に…届けてくれた。だから…。大樹と言う名の…。」
「樹(いつき)ちゃん…。」
慎二。
目に浮かんだ涙を指で拭いながら智志。
「樹(いつき)ちゃん。うん。良い。」
「ありがと、せんせ…。ありが…。」
そのままシーツに顔を埋める陽子。そして…顔を埋めながら、
「あ~っあっあっあっ…。」
こちらはこちらで、涙でぐしょぐしょの朱実。
「う~~~ぜんぜ…。」
鼻が詰まって言葉にならない。
両手を伸ばして、陽子と朱実の頭を撫でる優美子。
「ん…???おっ、来た来た、大。」
既に、楓と大輔には、それぞれスマホが与えられていた。
連絡用として、最小限の使用を認められていた。
「わわわ、わわわわ、大~~ほら~~凄~~い。」
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