「えっ…???」
陽子、そして朱実も慎二も智志も…。
「それだからこそ、あなたたちだわ。」
優美子。
「だ~な。」
洋祐。
「ふふ…、そういう事ね…。」
微笑みながらの奥山。
「なに…が…???」
慎二。
「あなたたちの…、その仲間を思いやるこころ。」
笑顔で言う優美子。
「この赤ちゃんね、そんなあなたたちみたいに、育ってくれたら…、って思うの。それに…。」
「それに…???」
朱実。
「あなたたちがいなかったら、こんな幸せな事…、経験…出来なかった。」
「ゆ…み…こ…、せんせ…。」
陽子。
「へへ…。」
そう言いながら、ベッドの優美子に抱き付く陽子。
優美子の左手を握る朱実。
そんな陽子と朱実の傍で寄り添う智志と慎二。
朱実、
「かっわいい~~。」
「素敵な…生徒さんたちですね~。」
看護師。
「ええ、私たち教師の大切な子供たちですから。」
優美子。
「そして…、この子も、みんなみたいに、育って欲しい。ねぇ~樹(いつき)~~。」
「えっ…いつきって…???名前…もう決まっちゃったの…???」
朱実。
「うん。もう決めた。決めちゃった~~はは…。大樹の樹(じゅ)と書いて、いつきだよ~~ねっ。」
「陣内…先生…???」
陽子。
「ああ、この名前しかないと思った。優美子が思い付いた。私も同感。」
「へぇ~樹ちゃんか…。いいわね。うん。」
奥山。
「大樹の樹(じゅ)で…いつきか~~。」
慎二。
「なんだか…、カッコいいね~~。」
智志。
「実は…最初っから…、決めてたの…。男の子でも女の子でも、これにしよって…。」
「へっ…どうして…???」
朱実。
「この子の…名付け親は…。」
「ふん…名付け親は…???」
陽子。
「強いて言えば…、あなたたち6人よ。」
「へっ…???」
ほぼ4人同時に…。
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庄司紗千 井の頭のいわし雲
※ご本人の承認の下、紹介させて戴いております。