楓と同じような方法で理学療法士の先生の指導を受けながらも、
時間以外には、楓が付きっきりで…見守っていた、そんな中…。
「ヨシ、良い感じ。今度はこれ!!!楓さん、ちょっと良い???肩貸して!!」
「良いよ、はい。」
と、言って、楓の肩に左手を着いて立ち上がった瞬間、
いきなり足が…攣った様な状態になり、バランスを崩し、
前のめりに、楓に覆い被さるように…。
大輔、
「いっ…!!!!!」
そう言ったかと思ったら、
「わっ!!!!」
いきなり楓の右肩を左腕で抱き締め、
楓の体が床に倒れる前に自分の体を捻って、楓を抱き締めたまま、
頭から床にバッタリ。
そのまま数秒…ふたりは目を閉じたまま。
そして…、倒れた瞬間に楓と大輔の唇は、重なったままの状態になっていた…。
先に目を開ける楓。
けれども再び目を閉じて唇を重ね続ける楓。
その時大輔。
少しだけ、薄っすらとした意識の中から、前にも味わった、甘酸っぱい感覚。
しかも…極最近…。
そんな感覚が、今正に、自分の唇に感じ、しかも、程良い香りも、つい最近…。
その時、いきなり大輔の目が開き、パチパチと瞬き。
そして、自分の唇に重ねられている楓の唇に気付き、
楓の顔を持ち上げ…、
「か…、楓…????えっ…???どうしたの???俺たち…何、してんの…???」
「へへへへ…偶然にも…キスしちゃった…。…って…、えっ???…大…今、私の事…、何て…???…大!!!」
「えっ???楓…って…。何で…そんな事聞くんだよ。楓…、俺の…彼女じゃん。」
その大輔の声を聞いた途端に、一気に涙目になる楓。
そして、
「ふえ~~ん。」
涙をぼろぼろ流して、起き上がった大輔に思い切り抱き付く楓。
そして、もう一度キスをして、また抱き締める楓。
「どうしたんだよ、楓???…ん…???俺たち…、ここで何してんの…???」
泣きべその顔をして楓…。
「大…、今まで…記憶喪失になってた。」
泣きながら楓。
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※ご本人の承認の下、紹介させて頂いております。