「大丈夫…???橘さん…???」
理学療法士の吾妻瑞穂。
「だ…大丈夫ですって…。あっ…、先生…、楓…で、良いですよ。私…。」
「あ、…、ふふ…はい。」
そうこうしながらも、楓のリハビリは順調に進み、
それと平行に、大輔の方もいよいよ車椅子からリハビリへと…。
「これも…愛の力なのかね~。まさか…、あんたまでもリハビリするとは…。はっはっはっ。」
大輔の顔を両手で、掴まえるように…。
「痛いよ、政姉ぇ。」
「まっ…、楓ちゃんに任せておけば、安心って…訳だ。なぁ~旦那様…。」
そんな政美に、自分の枕を持ち出し、投げ付ける振りをする大輔。
おどけながら…。
そんなある日、理学療法士の瑞穂から、
「もう…ここまでくれば…楓ちゃん。OK、OK。頑張ったわね。うん。」
「先生の…教え方…良いから…。」
そして、瑞穂をしっかりと抱き締める楓。
「へっ…かえ…!!!はは…。ありがと。」
そんな楓を見ながら大輔。
「ヨシ!!!」
まだ車椅子で動いた方が移動するには早い楓だったが、
ある程度の時間であれば、
立ったままでもわずかながらの動きは出来る程に体は回復していた。
何よりも、日中は理学療法士の先生に、それ以外は大輔がそばで見守りながらも、
自分なりにリハビリの復習を続けた成果が早期の回復に繋がっていた。
そして、いよいよ、リハビリも大輔がやる時期に…。
こちらも楓に劣らず、順調にメニューをこなしていた。
もちろん、傍では楓が付きっきりで見守りながら…。
「ヨシヨシ、良いよ大。その調子、その調子。」
そして、時には、思わず倒れそうになり、楓が両肩で支えると言う場面も…。
「ひぇ~~、危なかった~大~はははは。」
「ごめん、ごめん。失敗、失敗。悪い。」
自分の顔の前に右手を縦にして楓に謝る大輔。
気にせず笑顔で、
「ドンマイ、ドンマイ。頑張ろ!!!」
楓。
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