「いやいや…、楓ちゃんにも…恐れ入っちゃったね…はは…。リハビリってか…。…しかも…あんたには車椅子…。…ん…大輔…???」
「はは…、全くだ。やってくれる。あんな感じの…子なんだね、楓さんって…。」
「ん~~???」
「事故前…、俺…、どんな風に、あの子と付き合ってきてたんだろ…。」
大輔のベッドの傍まで椅子を持って来て、背もたれに腕組んで、
その上に顔を乗せて政美。
「ふふ~ん。」
「…な、なんだよ、政姉ぇ…。」
組んだ腕を解いて、大輔のオデコを右手人差し指で突いて…、
「こいつ~~、妬っけるなぁ~~。ふふ…、良かったね、弟殿。楓ちゃん、可愛くって…。姉ちゃんも…、嬉しいよっと~。」
「ばか…、何言ってんだよ。」
「えっ!!!!じゃ…、大も車椅子ってか???」
慎二と智志。
「うん、私が提案した。」
「はははは…。はぁ~ぁ。」
朱実。
「あんたらしいよ…。」
「病院で、いつまでもベッドの中なんて、絶対嫌。」
「正に…我を行ってるね。かかか…。」
陽子。
「負けず嫌いの…、猪突猛進型…、ってが…。」
朱実。
「あっ、それそれ…大ちゃんの受け売り。」
「あっ…、だっけ…。キャハ。」
宣言通りに、翌日から楓はリハビリ、そして大輔は車椅子と、
少しずつ身体を馴らす事になった。
もちろん、時折外に一緒に出て、気分転換もしたり。
そして、その光景を見ている看護師には、羨ましがられたりも…。
殆どが楓のリードではあったが、それでも大輔は、
その楓の言葉を快く受け入れていた。
楓のリハビリでは、ずっと、楓の動きを見守りながら…、
「俺も…、この車椅子慣れたら、こんな風に…。はは…。」
そんな風に感じながら…。
「あいた、てててて…。痛った~~。おぅ~。…ちょっと…、今…グキッてきたね。…かかか…。」
笑いながら楓…、療法士の先生を見ながら…。
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庄司紗千 ムラサキコネコ
※ご本人の承認の下、紹介させて戴いております。