そして、楓を見て睦美。
「楓ちゃん、大輔の事、よろしくお願いね。」
笑顔で楓に言う睦美。
「はい。これで、母さんたちは、私の味方だよ。大。」
「楓…、あんたって子は…。ふふふ…。」
鼻に人差し指を当てて微笑む弓枝。
それからはもう、時間が許せば、楓は必ず車椅子で大輔のベッドの傍で話を交わしていた。
「えっ…???じゃ、君の夢にも亜紀が…。」
「うん。亜紀さんが私を夢から覚まさせてくれたの。」
「俺と同じだ…。」
「亜紀さんが夢に出て来なかったら、私…、どうなっていたか…。こうやって…、大とも会えなかったかも…。」
「…でも、君って…、あっ、いや…、楓さんって、凄いね。」
「…ん…???何が…???」
「何だか…大っきい。」
「…ん…???だって…、大の事…好きなんだもん。」
「おっ…、いたいたいた、お二人さん。何々…、何話してんの…???」
政美。
「政姉ぇ、学校、終ったんだ。」
「こんにちは、政美さん。」
「よっ、楓ちゃん。元気ジャン。」
「うふ…、お蔭様で…。」
「もう、すっかり車椅子慣れちゃったね。」
「うん。でも、もう…これ…終わりにする。」
「えっ…???」
大輔も…、
「…ん…???」
「明日からでもリハビリ入っちゃう。」
「え―――――っ、リハビリ~~!!!」
見舞に来た朱実と陽子、そして慎二に智志。
「全くこの子は…、車椅子に慣れたと思った途端に…、今度は…。」
弓枝。
「だって、この身体で楽しみにしてた高校生最後の高体連もパァ。ものっ凄い中途半端。」
「まぁ…、楓がいなかったから…、みんなも同じように…、試合も…ドミノ倒しみたいにズルズになっちゃってたし…。男子も…大ちゃん抜きだったから…。」
朱実。
「まっ、何か…、物足りない事は確か…。」
陽子。
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庄司紗千 きっと大丈夫
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