朱実、 「ぃやった―――――ッ、すぐに楓と大ちゃんに会える―――――ッ!!!!おばちゃん、ありがと。みんなに連絡する。」
「うん。そうしてあげて…。」
弓枝。
もうその日からは、吉祥寺の病院で毎日のように、楓と大輔の病室は賑やかになっていた。
当然の事ながら、洋祐も優美子も病室に訪れて、
辰巳も睦美、それに政美と弥生も、大輔の友達を歓迎していた。
「これが…大輔の友達~~。凄いパワーね。」
政美。
「でしょう~~。このエネルギーのお蔭で…私たち…。」
大輔を見舞に来た優美子。
「はぁ~~。分かる気がする…。しかも…これに楓ちゃんと、大輔が加わるのか…。…どんな風になるのよ…???」
「…ん…???まぁ…、それは…、え~~と…、私と…妻…みたいに…なるのか…な…。…なんて…。」
照れながらの洋祐…。
「ぷ…。…で…しょうね~ははは…。」
可笑しくって…どうしようもない政美。
そして…、
「おい楓~~、目ぇ覚まして~お願い。」
陽子。
「そんな…陽子ちゃん…。」
と、笑顔の弓枝…。
でも…、その時…、楓の眉毛が…。
「あっ、ここなら…向こうに行け…そう…。シッシッシッシ…。」
夢の中で楓。
川の向こうで手を振っている亜紀。極端に川幅の狭い場所にようやく辿り着いて、
そのまま川の中を歩いて、渡ろうとしていた。
そしてその川の途中まで来た時に、いきなりハッキリとした声で亜紀。
「楓さん、あなたはまだこっちに来ちゃダメ!!!」
「だって…亜紀さん…、私の後ろには誰もいないし…。」
と、楓が後ろを振り向いた途端に、何人かの声が楓に…、
「楓~楓~。」
「へっ…???」
その声は少しずつ高くなって行く。
「楓――、楓――ッ!!!」
ベッドの楓の目が薄らと…。
開く。
「楓――――――ッ!!!!」
陽子、朱実。
※※※※※※※※※※※※※