その時、手術室のドア。 「先生!!!」
家族。
慎二と智志も医師に顔を向け。
朱実と陽子も慎二と智志の胸越しから医師に振り向く。
「患者さん、お2人のご家族ですか。医師の桑谷と申します。」
「この度は…お世話になります。女の子の母親です。」
弓枝。
「いや~最初は、厳しいと思いましたよ。もう全身傷だらけですからね。しかも…意識もない。」
「…で…???」
睦美。
「しかし…、驚きました。2人とも…、逞しい子供たちです。命に別状はありません。大丈夫ですよ。」
「じゃあ…。」
佳之。
「はい。骨折すらしていない。珍しいケースです。…全身打撲はありますが…。若いんです。時間を掛けて…。」
「ありがとうございます。」
弓枝。
「臓器に問題も見受けられません。ただ…かなり頭部を強打されていますから…、脳挫傷の手術を…。意識を取り戻すには時間は…掛かりますが…。」
家族の安堵の表情。
朱実、
「慎二…。」
「うん。」
陽子も…、
「智志…。」
「ヨシ!!!」
そしてまた慎二と智志に抱き付くふたり。
「おやおや…、こちらが患者さんたちと一緒の学生さんたちですか。仲が…良いですなぁ。ちょっぴり…妬けますか…はっはっは。…あ…、いや…失礼。」
「おばちゃん。」
陽子。
「うん。良かった。良かった。…逆に…あなたたちがいてくれて良かったよ。おばちゃん、お礼言わなきゃ。」
弓枝。
「そうですねぇ。大輔も…こんな素敵な友達…、そして…楓さん。橘さん…、これからもよろしくお願いします。」
そう言って弓枝と佳之にお辞儀をする睦美。
「あっ、いや…、とんでもない。私共の楓こそ、大輔君にご迷惑ばかり、掛けると思いますが…。」
「えっ…???…て、事は、大輔と楓ちゃん、両親公認…???」
政美。
「わっ、凄い。」
「この子たち見てれば…、ねぇ。それに…先生たちの結婚式の事もあるし…。」
弓枝。
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