「はっ!!!先生に…電話しなきゃ。」 陽子。
「あっ!!!」
朱実、慎二、智志。
自分のバッグからスマホを取り出し陣内に電話をしようとして陽子。
その時、陽子のスマホの上に右手をかざして、弓枝。
「陽子ちゃん。」
笑顔のままで、顔を左右に振り…。
「えっ…、おば…ちゃん…???」
「その電話…、おばちゃんがしなきゃ。」
「あ……。」
「優美子先生…、今、お腹の赤ちゃん…。楓と大輔君の事で…余計…、ショックを与える訳には…。」
「あ……。」
陽子も朱実も慎二に、智志。
「みんなにも…大切な…赤ちゃんでしょ。」
「お…ば…ちゃん。」
陽子と朱実。
「…では…、私は…この辺で…。看護師が後は…、対応してくれますから…。」
その場を立ち去ろうとする桑谷医師。
「あっ、先生!!!」
そこに、範子と康也が駆け付け…。
「おぅ…鏡君、お疲れ…、ご苦労だったな、今回は…。」
「あっ、お姉さん。」
陽子。
家族にお辞儀をしながら範子と康也。
「先生…、で…ふたりは…???」
「…ん…???大丈夫だ。命に別状ない。あぁ。」
その言葉に立ったまま、腰を曲げ膝に両手を着く範子。
「良かった~~~。」
康也が範子の背中を撫でる。
「範…。」
「あ…、あの…、お姉さん…。」
陽子。
「…ん…???」
陽子の顔を見て範子。
「はは…、良かったね~~ん…。」
陽子の頭を撫でる範子。そして、子供たちを見る。
「うん。良かった、良かった。」
「じゃ、鏡君、私は…失礼するよ。」
桑谷医師。
「はい、ありがとうございました。お疲れ様です。」
いきなり朱実。
「わぁ―――――っ、お姉さ――ん。」
範子に抱き付く。
「へっ…、あははは…。良かったね~君たち~。ん~~。」
抱き付いた朱実の頭も撫でて。
「あ…、あのぉ…。」
弓枝。
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