「た…ち…ばな…さん…???…じゃ…、大輔君の…???これは、これは私…、橘楓の母の弓枝と申します。初めまして…。」
「あっ…、じゃ…大輔と一緒に事故に遭った…の…、楓ちゃん…???初めまして、大輔の姉の政美です。こっちが母の…睦美です。」
「えっ…、楓を…ご存知…???」
「えっ…???えぇ~まぁ…、直接お会いした事はないんですけど…、大輔から話は…。」
少し控えめの政美。
「…で、お宅さんも…大輔の事を…???」
今度は睦美。
「…えぇ…。はい…。私も…楓から話は…。まだ、私どもも…お会いした事は…。えぇ。」
「…で、楓ちゃんの方は…???」
政美。
「えぇ…、この子たちの話では、まだ…分からないと…。」
陽子と朱実に、弓枝…、
「大輔君も…。」
ふたりで…頭をコクリとさせて…。
「でも…みんな…、無事で良かったわ。」
睦美。
「もう…出掛けるまで、楽しみで、楽しみで出て行ったのに…。」
「えぇ…、楓も…同じです。みんな…自宅には連絡…???」
4人、コクリと頭を下げ…、
「俺たち、このままじゃ帰れない。」
慎二。
「うん。」
朱実、陽子、そして智志。
そしてまた泣き始める朱実。
そんな朱実を抱き締めて一緒に泣く陽子。
「朱ちゃん、陽子ちゃん…。」
弓枝…。そしてまた弓枝に寄り添う朱実と陽子。
「うんうん、ありがとね、ふたり共…。」
「大…。」
目を真っ赤にして涙を拭う慎二。
「ちっくしょ~~。」
智志。
「ありがとう…君たち…。大輔…。」
ハンカチで目を押さえながら、そして鼻を押さえながら、政美。
そうこうしている内に、1人の男性と大学生らしき女性が共に…。
「お父さん。お姉ぇ。」
政美。
大輔の父親、橘樹琢己である。
そしてもう一人の女性が政美の姉の橘樹弥生である。
※※※※※※※※※※※※※